人が集まる所に餌を撒けば金儲けになる。
YouTube“人気動画の作り方”──作為的アクセス増加で議論(ITmedia)
Googleの検索ランクを上げるのに血眼になる様に、今やYouTubeで注目される動画の位置を占める事は重要な利益誘導手段となって来ている。ましてやYouTubeがこう言う事(YouTube、投稿ビデオに広告収入を分配へ--対象は人気制作者に限定)を始めるならばなおさらだ。
実のところYouTubeの周辺的なサーバアプリの作りはかなり弱い。
たとえば利用者が増えた頃から顕著だが検索機能はよく破綻する。システムが重くなったと思われる時には決まって検索のインデックス登録が停止し、新しくuploadされた動画が検索結果に登場しなくなる。つい一ヶ月前も2~3日間この状態だった。そして当然の如く普段でもuploadしたての動画は検索結果には登場しない。おそらくバッチ処理で一定時間毎にインデックスされているものとみられる。もっともこれはこれだけの規模になれば仕方ないだろう。だが何日かに亘って検索対象にならないのはいただけない。
またこの記事で指摘されているアクセス数だが、これがまた簡単にカウントアップされる。一応一つのブラウザで何度閲覧してもそれは1回と数えている様だが、記事中の「大学生はネットに精通しており、自動的にアクセスを繰り返すプログラムの利用などさまざまな手段を駆使して、人為的にアクセスを増加させたという。」と言うのはおおげさで、ちょっとスクリプトを書けばあっと言う間に1,000や2,000のviewを弾き出せる。やりすぎるとYouTube側から遮断されるかもしれないが。
さてこの記事でとりあげられた話は米国のユーザがからんだ話だが、ひるがえってYouTubeのもう一つの巨大なユーザ層である日本人は一体YouTubeをどう使っているのだろうか。誰かこの辺りをリサーチしてくれれば面白い結果が出そうなのだが、個人的な予想ではYouTubeから一本釣りしてくるサイトや掲示板があってそこから拡散しているのではないかと思う。YouTubeそれ自体から発掘してくる層は少数派ではないか。トレジャーハンターならぬビデオハンターが少数居てそこを経由して見ていると。
そうだとしたら対象が日本人に限っては「作為的アクセス増加」はあまり効果が無い事になる。何しろ直接YouTubeに探しに行かないからview数など関係ない。ビデオハンターがどれだけview数に引きずられるかだが、それ程は影響がないのではなかろうか。
日本でのYouTubeの閲覧構造がこの通りだとすれば、昨今増えた動画紹介ブログもこの流れの中にあるだろう。人が寄ってきそうな動画をYouTubeから拾ってきて閲覧数を稼ぎ、サイトにはアフィリエイトを山の様に散りばめておくのだ。本当にYouTubeから発掘しているのならアフィリエイトもその労力の代償の様な物だが、中にはマッチポンプの様に自分が動画をYouTubeにuploadしてそれを紹介ネタにしてアフィリエイトを稼ぐ所もある。典型的なのはTV番組を録画してYouTubeにuploadし、それを紹介すると言うもの。或いは最近増えてきたのはニコニコ動画が一定程度クローズドなのを踏まえて、ニコニコ動画から抜き出したビデオをYouTubeにuploadしてそれを紹介すると言うサイトだ。
もっともそれを見越して最近では撃墜を狙ったスレが2ちゃんねるにはある様だが。
【アニヲタ】YOUTUBEの違法動画にフラッグを建てるスレ 3本目【涙目w】
http://pc11.2ch.net/test/read.cgi/streaming/1178519366/