本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません 領主の養女・第9話
ローゼマインが騎獣に乗って王城内を移動してる。なるほど、身体が弱くていつも抱っこしてたけど、これなら大丈夫。
つまりシニアカーがあれば良かったのか!
それを見かけたヴィルフリート「ずるい!」
出たなまた「ずるい!」
以前から「ずるい!」を繰り返していたけど今回とうとうそれならばとローゼマインがある提案をする。ならば明日の夜の鐘まで一日生活を入れ替えてみないかと。ローゼマインが王城で勉強をし、ヴィルフリートが神殿で神殿長をする。
ヴィルフリート、あっさりそれに乗った。
どうやらこの無茶な提案を領主ジルヴェスターも神官長フェルディナンドも許可したみたいだ。よくもまあ許可したな。ジルヴェスターはあり得るとしてフェルディナンドは恐らく薄々とヴィルフリートの駄目加減に気づいていたからこれで駄目ならと思ったのかもしれない。
今日は思い切り遊べるぞと思ったヴィルフリートは神殿へ乗り込んだ。
先ずはローゼマインが開発した美味しい菓子を食べて良い気分。しかし早速そこに神官長が入って来た。ついて来なさいと言って神殿で神官達業務報告を聞く事になった。しかしすぐに退屈になったヴィルフリート。もういいと立ち上がろうとしたら神官長に頭を押さえつけられてしっかり聞けと叱責される。従騎士のランプレヒトを呼んでも神官長が怖くて何も言えない。
その部屋に居た子供達が何故じっとして話を聞けないのかと噂しだした。
「じっとして話を聞けない」これって或る意味では或る意味だよなあ。
ともかくヴィルフリートはそれが恥ずかしくて聞くから頭を押さえるなと。
「これ以上意味の無い事で手を煩わせるな、愚か者め」
神官長、相変わらず厳しいな。
報告が終わったのでカルタをして子供達と遊んだらどうかと言われ、カルタをやってみるが....神殿の平民の子供達が字が読めるので全く歯が立たない。
次は工房の視察。子供であるルッツとギルが指示を出しているのを見てヴィルフリートは驚いた。神官長が説明。二人はローゼマインによって教育され見る見る頭角を現している。ローゼマインは教育上手なのだろう。
ルッツからヴィルフリートへ新しい絵本を献本。ここでもみんな字が読める。
ところがヴィルフリートが実は何も出来ていない、と言うのが王城でリヒャルダに発覚。ヴィルフリートの側仕え達、モーリッツとかはオズヴァルトは一体何をしていたのかと散々に叱られた。叱るだけでは済まない。何しろ領主の後継者に指名されているのに字も書けない計算も出来ないフェシュピールも弾けない、それではお披露目の時にどうなる。大問題ではないか。
当然ジルヴェスターに報告はしたものの、ジルヴェスターは自分も子供の頃はそうだったと取り合わないのだ。それを聞いたリヒャルダ、ちゃんと自分とカルステッドが追いかけて無理矢理勉強させたし、フェルディナンドが城に入ってからは兄貴風を吹かせる為にちゃんと勉強する様になった。でもヴィルフリートはそれがない。
その頃ヴィルフリートにはまた新たな課題。祝詞の暗証。神殿長ならね。ランプレヒトがこの量は無理だと言ってもフランは聞かない。それを覚えなければ夕食にならない。
夕方の時間になって神官長は帰る。こうなったらもうこっちのものだと思ったヴィルフリート。しかしランプレヒトに食事が用意されるが、暗証が済んでいないヴィルフリートには出ない。これでヴィルフリートが怒った。自分は領主の後継者だ。私は偉いのだ。私の言う事を聞け。
あーあ、キレちゃったよ。どーすんの。
これが家族会議で問題となった。
フェルディナンドが極めて厳しい事を言い出した。
「あれは駄目だ。跡継ぎからはずせ。」
リヒャルダもこのままだと冬のお披露目が出来ない。お披露目が出来なければ廃嫡しかない。
あれは平民の子供にも劣る。身分を責任逃れに使う愚か者は領主に出来ない。
「無能は生きている価値がない。役立たずの領主の子など城に置いておく事は出来ない」
それは、フェルディナンドはジルヴェスターの母ヴェローニカに言われた事だ。
フロレンツィアが助け舟を出したのかと思いきや、ヴィルフリートを自分から取り上げてお母様に預けた結果がこれですか。ヴィルフリートの教育は返して貰う。
家族会議は続く。フェルディナンドはヴィルフリート追放で考えを改めない。そればかりか努力をしない能無しは大嫌いだ「心胆寒からしめ、恐怖の谷に突き落としてやりたい」と言い出した。フェルディナンドの不寛容さは凄いな。
でもローゼマインが平然としてる。だったらヴィルフリートが努力する様になればよいのですね。それなら大丈夫。「読書時間をかけてもよい」
それはローゼマインとして最大級の提案じゃないか。
ローゼマインは自分の側仕えの教育を信じてる。
それに加えてローゼマインが凄い事を言い出した。ジルヴェスターが顔を青くする程(笑
今が崖っぷち、まさに心胆寒からしめるのはお得意でしょ?
ローゼマイン、そこまでするのは大きな理由があった。これでヴィルフリートは母親のもとで育てられる様になる。それが大事なのだ。自分を振り返って。
その頃のヴィルフリート、フランなどからローゼマインがどんなに努力してるのかを知らされて自分も少しは何とかせねばと言う気持ちになっていた。祝詞は暗証した。
さてフェルディナンド様、ローゼマインにああまで言われたら持ち前の冷酷さを発揮せねばならない。以前にも増してヴィルフリートに強硬な教育が始まった。
ローゼマインとヴィルフリートの交換生活が終わって王族会議。フェルディナンドは相変わらず廃嫡を要求。ジルヴェスターは冬のお披露目までに字が書ける様に、計算が出来る様に、フェシュピールが弾ける様になったら現状維持と言う所で決着させた。
ヴィルフリートも側近も何とか一息。
これからは心を入れ替えて頑張るだろう、みんなも。
そしてヴィルフリートは「ずるい!」とはもう言わないと約束。




























