天幕のジャードゥーガル・第11話
ボラクチンの回想が来た....え?何もかもボラクチンの計画通り?
それは6年前。商人が色々持ち込んだ中にその石がある。商人曰くその石は「光に当たると砕けてしまう」って、じゃあなんで並べているんだよ。妃様方には無用でも薬を使う者にならと言う意図だったのか。ともあれこれがボラクチンの目にとまった。
或日その石を見たら粉をふいていた。多分天幕の上からの光でそうなったのだろう。興味を持って調べたらその石は雄黄と言い、東方医学では適量な薬、火で炙ると砒素になる。これは猛毒。
その年にチンギス・ハンが崩御してボラクチンとモゲはオゴタイの妻となった。ボラクチンはオゴタイの第一妃となったが、この時にボラクチンは年長だから座らせられたのだろうと思っていた。だが、オゴタイはそう考えてなかったのだ。
オゴタイはアジアのステップ地域を東西の交易路にしたいと思っていると言うのだ。そうしたらわざわざ戦って奪いに行かなくとも物流があるではないかと。
実際のオゴタイの人、そこまで考えてなかったと思うよ。
それはともかく、そう言う考え方を理解してくれる人はボラクチンしか居ないと言うのだ。ボラクチンの知識欲をオゴタイは善き哉と思ったのだ。
さて、オゴタイにこれだけ期待されてボラクチンは何とかオゴタイの気持ちに応えたかった。その為にはトルイ家が邪魔だ。砒素の毒性は占いと言う形式をして確かめた。何とか出来ないか。
雄黄に関する知識を求めて東方の医師を招く。東方の医師は雄黄の性質を教えてくれる。雄黄のままだとある程度の毒になる。砒素にしたら猛毒。砒素になる前の雄黄の毒の症状は自分で試して分かった。その後養生したら三ヶ月程で抜ける。そこで欲しいのはもっと劇的に効く解毒剤だった。そこへシタラが来たのだ。これで全てが揃った。
やはりオゴタイの命をかけてトルイの暗殺計画を立てたのか。まあ史実は分かりませんが。
でもモゲはこれに巻き込まない。モンゴルを結びつける子として居てくれ。
次にうった手はトルイが死んで寡婦となったソルコクタニの処遇。
その頃、前回の続きでシタラはグユクの天幕に居た。グユクがああ言う性格にされてしまって色々手をやいている。ドレゲネを何とかしたい一心で。
ところがここにボラクチンの使者が来る。見られたらまずいので必死に隠れる。使者曰く、ドレゲネは無事だし、条件次第では身柄を解放しよう。ああ、ドレゲネ、ボラクチンに拘束されていたのか。
ドレゲネは今後はグユクの所領で暮らせ。中央には戻るなと言う事か。そしてグユクはソルコクタニと結婚しろ。まあボラクチンとモゲの例もあるからね。でも何故グユク。
当然グユクは即答出来ない。使者が帰ってからカダクから解説。今までの事は全部大カトゥンの仕掛け。トルイ家の力を削ぎ、オゴタイ家に取り込む。だからソルコクタニを、ドレゲネの息子にしてこの状態のグユクと形ばかりでも結びつけようと言う。グユクなら何も出来まいと思ったのだろう、ボラクチン。
シタラはともかく必死に説得する。ドレゲネを救う為にソルコクタニと結ばれてくれと。シラは一足先にソルコクタニの天幕へ。それを聞いたフレグが激しく反発。あんなグユクごときと母上が結ばれるなんてと。しかしソルコクタニはもう何もかも終わった感に溢れていた。もうどうにでもな~れ。
正式な使者は未だボラクチンから送られていない。それをシタラが買って出る。ただ、ソルコクタニには最初に仕えていたけど、暫く会ってなくてトルイは死んでしまったし。果たしてソルコクタニから責められるだろうと思って向かったが。
ソルコクタニがすっかり放心していた。グユクの話を切り出したらあっさり受け入れる。何もかも失った様子で。なんだこれは、ソルコクタニは自分の全てを奪った根源ではないのか。そんなソルコクタニにシタラは復讐相手が勝手にしぼむのを許さないとばかりに自分は大切な人を奪われても絶望なんてしない!と告げて出ていった。
ボラクチンにはソルコクタニが受け入れたと返事が入る。クリルタイではオゴタイ家とトルイ家の結びつきとして了承され、チャガタイも納得。だがそこにやって来た者ありけり。侍女達があれはとひそひそしだした。
天幕に入ったソルコクタニ。
すっかり立ち直った顔をしてこの結婚お断りします。
グユクとかフレグとか、男の方はどうなったのかは歴史でよく知ってるけど、妃達の動向は全然知らないからなあ。どうするんだ、ソルコクタニ。

