透明な夜に駆ける君と、目に見えない恋をした。・第6話
学祭のあとに花火と思っていたのに雨が降って来た。空野は考えた末に冬月を寮に連れて行く事にする。寮は東京海洋大学の校舎群とは越中島通りを挟んで北隣だからまあ近いと言えば近い。雨だからね。でも後から分かるけど冬月のマンションも遠くはないのだ。ところでGoogle Earthで見た東京海洋大学の寮って作中で描かれた建物と違うなあ。
部屋に入って冬月をベッドに腰掛けさせるのだが、え?それは個人的にびっくり。普段ならありえるかもしれないが、雨に濡れたのだ。それでベッドに腰掛させるか。机の椅子があるのに。
流石に雨でかなり濡れたからタオルで拭くけど、冬月は濡れて透けてないかを気にする。やはり透けてはいるが、それを言って良いか悩む空野は一応大丈夫とは言ってでも寒そうだからと言う口実でタオルをかけてやった。
腰掛けたベッドが空野のベッドだと知って寝転んでゴロゴロする冬月。そうだよね、このあと鳴海達にどこが好きになったんだと詰められるが、こう言う屈託の無さだと思う。
見えなかったのが残念。花火の方ね。来年もやるそうだからその時にと言う空野に冬月は花火こそがザ青春と言う。だからあの花火サークルに入りたい。だから空野は一緒に入ってあげようと言う。
そうこうするうちに雨が弱まって来たので冬月のマンション迄送ってやる事にする。今度は傘もあるしね。
どこなんだろうと思ったら、そこかよ。浅草橋の花火屋にデートする時に待ち合わせた相生橋の南西橋詰があるが、OPとEDが変わってからEDでは冬月が北西方向からその橋詰に向かって横断歩道を渡る。だからそっち?とも思っていたが今回ははっきり分かった。
相生橋際公衆トイレを過ぎた頃に冬月が聞いて来るのだ。彼女は居るのかと。そんな質問、意味する所は一つしかないではないか。でもそこをそうはっきりしないのが若い男女であった。
好きなのかなと思ったって言うのも冗談にしてしまった。こう言う冗談は弱いんだ。
そして冬月のマンション前に到着。ここ、第1話で出たよね。マンションの手すりをはっきり覚えている。そしてその時に花火の音が聞こえたのだ。あの時は新歓コンパの後だからどこのどの辺か全く予想出来なかったけど。今回は分かった。マンションの入口の形状が改変されてはいるが、リバーシティ21の3号棟だ。近いじゃん、大学から。
そこで突如冬月が顔を見る方法があると言い出した。どうするかと言うと手で触る。うーん、まあこの時点でもう空野は冬月が好きになってるから良いのだろうが、医者以外で顔を触られるのは嫌だな。それは置いておいて、空野がOKを出したから冬月は顔を手で触って行く。もうちょっと屈んでと言って、空野が屈んだら、あ!それか!
マンションに到着した時に「ヨシ!」って呟いたのは何かと思ったが。
やっておいてこう言う冗談は苦手ですかと言って冬月はマンションの中へ。
どうしたら良いのよ、空野君は。
やはりどうしたら良いか分からない空野は鳴海に相談したそうだ。うーん、まあそれは仕方あるまい。鳴海は月島のもんじゃ焼き屋「小町」に空野を連れて行ってここで語ろうと言う事にする
鳴海、母が群馬県出身なので関西と関東のハーフだそうだ。群馬って関東だっけと言う空野だが、下関出身だとそうなのかも。でも早瀬まで同じとは、早瀬はどこ出身だ。
そう、早瀬が来たのだ。そりゃ空野も鳴海を蹴飛ばしたくなろう。
早瀬が居ると冬月の事を話しづらい。だからもんじゃ焼きを次々と食べた空野だけど、これが次に繋がったか。喉が渇いたと烏龍茶を頼んだら間違って他の客のウーロンハイが来てしまってグイっと飲んだらあれだけで酔ってしまった。これだけ醉うと口も軽くなる。
でもそれはCM中に話した。それを聞いた早瀬、何故空野から迫らないのか。何故冬月にやらせたのかと怒る。まあこの怒りは早瀬の性格ならそうかもしれない。だが空野の回答は冬月は目が見えないから。これを聞いて早瀬が益々怒るが、待て待て、今まで視聴者として空野を見て来たから「目が見えないから」の意味が分かるよ。見えない状態でいきなり何かされたら冬月が怖がるだろう。だから出来なかったんだと。
それを聞いて早瀬も理解するけど、笑うってのはどうなのよ。
じゃあ空野は冬月のどこを好きになったの?これも今迄見て来た視聴者なら分かる。冬月のあの前向きさが凄いんだ。あれを好きになってしまっても仕方ない。
一方で空野は両親が離婚して、そんな状況で前向きになれなかった。それが第1話の頃の空野だよね。自分のせいじゃないのにこんな状況、空野はそれを不幸だと言うけど、ちょっと考えを変えた方が良いぞ。自分のせいじゃないのに両親が離婚してこんな目に遭う、と言うのは不幸じゃなくて不運だ。不幸はそこにハマったら抜け出せないみたいな感覚だが、不運は自分でもがいたら別の運を掴めるかもしれないのだから。
ともあれ、空野は自分の境遇に対して前向きになれる冬月が好きになった。そうだねと言う早瀬が冬月がちゃんとおしゃれして講義も全部出てると言うが、いや、大学の講義を全部出るのは基本では。大学に入って講義受けないとか何しに来たんだ。
それを踏まえて鳴海は言う。よし!告るか!
そんなの言われて最初は否定する空野だけど、鳴海と早瀬に煽られて、練習でも良いから今やれと言われた空野君、よりにもよって酔った勢いで店内で大宣言。
こんなもの、酔った若者にしか出来まいと思うが、これをやられたら店内の客は当然この若者を応援するよね。
で、録画した動画を早瀬があっさり冬月に送ってしまった。
速攻で既読がついた。もう戻れない。
まあこれでフラレると言うのは無いとは思うが、でもその後LINEで既読がつかなくなりあのテラス席にも来なくなった。当然大学に来ていない。講義を休まない冬月が。
うん、多分家のベッドの上でゴロゴロしてると思うよ、空野君。

