天幕のジャードゥーガル・第9話
前回シタラはボラクチン意外とチョロいと思ったのに、ドレゲネの天幕に戻ろうとして寄り道をしている間にドレゲネはボラクチンに呼び出されていた。さてこれで何が起きるのか。
まず起きたのはドレゲネから暫くは自分の天幕に来ないでくれとシタラが言われた事。何か遠ざけられている。それがあのボラクチンと会った事だとしても何を吹き込まれたのか。
モンゴルによる金侵攻は順調に進んでいた。西側を大きく迂回したトルイはやがて の関をやぶる。それを知った金側は浮足立って開封からそちらへ主力軍が動き出した。
その結果、トルイの眼の前には金軍15万が立ち塞がる。一方のトルイの軍は4万。数では不利だった。そこでトルイはあのジャダ石による占いを行う。そうして得られたのは風雪の嵐が来ると言うものだった。
だからモンゴル軍は土塁を掘ってその中で風雪を凌ぐ準備をする。一方の金軍は数を頼んでモンゴル軍を倒そうと向かっていたのでこの風雪にやられてしまう。三峰山に陣をはったモンゴル軍に対して金軍は攻撃を開始するが、風雪をしのいだモンゴル軍と、風雪にすっかりやられていた金軍では勢いの差が甚だしく、いかに数が多くとも金軍はモンゴル軍の攻撃に総崩れとなってしまった。
モンゴルと金の戦争はこれでもう大勢が決してオゴタイとトルイは北へ帰り、諸将に開封攻囲を任せる。
こうして金との戦いに勝って戻って来たオゴタイ達。そしてシタラは見た。夜に大カアンのオゴタイがドレゲネの天幕を訪問するのを。いやまあ妃なので夜に行くのは別におかしい事ではないけど、ドレゲネは今までオゴタイを拒否してたし、シタラとモンゴル転覆計画を立てたからね。
ところがオゴタイに異変が起きた。身体の具合を悪くして倒れたのだ。大カアンが病に倒れるとあってモンゴル中に不安が流れた。
そして或日シタラはモゲに呼ばれる。実はオゴタイは毒を盛られたと。オゴタイの病状はあのボラクチンと全く同じで、だとすると鉱山の埃を使ったものだ。でもその事を知っている人間は非常に限られる。そうなるとシタラにも当然疑惑が向く。これにはシタラは驚いた。驚いて強く否定した。それをじっと見たモゲ、そうだよねーとシタラを信じる。何しろ自分は相手の嘘を見抜く力があるから。そうか?
一方でドレゲネの天幕に捜査が及び、そこであの鉱山の埃が発見される。あれは普通に持っている物ではない。そして確かに以前からドレゲネはオゴタイを殺そうとしてると悪態をついてはいた。オゴタイとか本気にしていなかったが、口に出していた事だけは確かだ。
オゴタイを解毒する為にシタラがオゴタイの所に呼ばれる。傍にはボラクチン。病状を見てシタラはやはり鉱山の埃によるものだろうと推測する。わざわざシタラを呼ばなくとももう以前のドレゲネの事で原因は分かりそうだが、何しろ医師がどこまで信用出来るか分からない。その点ではシタラは以前ボラクチンを救ったのだから間違いない。そう言われてシタラはジャダ石の残りを渡し、これと同じ色のジャダ石も用意しておく様に述べる。
シタラと同じく疑われるのはドレゲネ。そう言われてもシタラから見たらドレゲネがやる筈が無い。オゴタイ一人を暗殺してもモンゴルに内訌は起きない。だからシタラは否定するものの、ボラクチンはおまえはソルコクタニの所に居た者で、そんなおまえをドレゲネが易易と信用しないだろうと言う。
オゴタイ倒れるの報はトルイの所にも届く。快癒の祈祷にはトルイも立ち会って欲しいと頼まれ二つ返事でトルイは向かおうとしたが、ソルコクタニははたと気づいた。何か引っ掛かる。なのでソルコクタニはシラにシタラは何と言っているかと尋ねたが、外国の医者に頼るだけでなく、モンゴルの伝統に則って祈祷をする、ボラクチンを信じても良いと言うのだ。トルイはオゴタイはテングリ(天)が味方する人物だから大丈夫と言って向かう。ソルコクタニもシタラの情報とトルイの気持ちを受けて止めるのをやめた。
大カアンの病気平癒の祈祷が行われる。祈祷師は悪霊を水に移したから血の繋がった誰かがこれを飲み干せと言うので、トルイが立ち上がった。
あーあ、ニヤリとしたヤツが居るぞ。
トルイはなぁ....

