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天幕のジャードゥーガル・第8話

色々うろついていた所をカダクに見つかったシタラだったが、弁解する前に丁度チンカイがカダクに助けを求めた。オゴタイが買った品の整理で人手が足りない。ウイグル語が出来たよね。

何で私までとブツブツ言うシタラだが、モンゴルでは書記官が足りない。そう言いつつチンカイがまた整理品として持ち込んだのが書籍だった。これをシタラがうっかり読んでしまった所から今回の話は広がる。本はジャービルの著作。内容は錬金術の本だった。
参考資料

その錬金術だと万能薬アル・イクシールを作るとあるが、かと言ってシタラが知ってる訳でもないのだが、それを聞いたのがモゲ。

モゲによってドレゲネとシタラ(ファーティマ)がボラクチンの所に呼び出される。大カトゥンともなると第6妃のドレゲネもかしこまるんだな。モゲはシタラが万能薬を作れると早とちりしてボラクチンの所に連れ出した。

モゲの早とちりと言う事でボラクチンは二人を下がらせたものの、それを追って来たモゲが二人とだけ話がしたいと人払いさせた。モゲ曰く、ボラクチンは毒を盛られている。その犯人は侍医だろうと言うのだ。

しかしモゲが聞いた話だと侍医はわざわざ盛った感じではなく、漢方の薬の話をした感じではないか。硫黄、雄黄、水銀を混ぜて丹薬を作る。それで不老不死になるとの話だが、飲んだ物は全部死んだと言ってるじゃないか。ドレゲネは心配ならその侍医を交代させれば良いとこの時点ではそっけない。

ドレゲネは大カトゥンのボラクチンが苦手な様だった。ボラクチンとモゲはチンギス・カンの妻だった者で、チンギス・カンが亡くなったのでオゴタイの妻となった。遊牧民族では普通にある事。

丹薬の話からシタラは思いついた。もう一度ボラクチンの所へ行きましょうとドレゲネに言う。あの人は苦手だと言ったドレゲネにお願いする程策略があったのだ。

シタラの見立てでは、ボラクチンは不朽の身体を求めてアル・イクシールみたいな物を摂取している。しかしあれは毒。その結果としてボラクチンの身体は蝕まれている。さては雄黄を飲んでいるのではないか。あれは少量なら薬にもなるが飲み続けると今のボラクチンの様になってしまう。言い当てられたボラクチン、引き出しを開けさせたら雄黄が入っていた。

そのボラクチンにシタラはあのジャダ石を勧める。ドレゲネにジャダ石を盗ったのはおまえだろと勘違いされた時に、ペルシャでは儀式に使うのではなく解毒剤に使うと言っていた。それが今ここで使われるのか。話が繋がってるな。

呪いなどかかっていないだろうなと言うボラクチンに、シタラは目を輝かせて自分がそんな邪に見えるかと。隣でドレゲネが引いてるぞ。
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元気が戻ったらまた呼んで下さい。アル・イクシールについてまたお話しましょうと下がる。この件、ドレゲネに頼んでペルシャ人の医師などの知恵を教えて貰ったればこそうてたシタラの芝居だった。

これで大カトゥンが信頼してくれたら道が開ける。

さて、モンゴルの金親征が始まる。愈々あのトルイの作戦が発動したが、領域通過を求めた先の南宋がモンゴルの使者を斬ってしまう。島国の日本なら外交音痴なのは分かるが、この時点で南宋は何故こんな事をしたのか。やがて南宋はモンゴルに蹂躙される事になる。

トルイ軍の攻撃で南宋の関所を突破。草原ではソルコクタニがトルイの武運を祈っていた。息子のフレグがそんな事をせずとも父上は大丈夫だと言う。ソルコクタニもトルイが戦いで負けるとは思っていないが、災いはどこから降ってくるか分からない。だから無事を祈る。力を持ちすぎると周囲から疎まれる。だったら母上もと言うフレグにソルコクタニは自分を気にする人など居ないと言うのだが....

ボラクチンが快癒してシタラは信用されて来た。そしてボラクチンの求めに応じてペルシャの書物の内容を聞く事もしばしばあった。ボラクチンの知識欲を見てシタラはオゴタイもボラクチンも知識を求めて世界の支配の仕方も考えていると気づいた。この人たちなら世界をうまく治められる?

ふと考えた事をシタラは口にする。以前チンカイが言っていた事を。書記官が不足している。これだけ世界を支配したのに?ボラクチン曰く、モンゴルが得た知識人はトルイ家のものになっている。これにはシタラもびっくり。

でもこれは使える。それでシタラは続ける。それは恐ろしい事ではないか。兵も知識もトルイ家に集まっている。だがボラクチンもモゲもそれならトルイ家と協力していけば良いというのだ。ここでシタラが続けるので、ボラクチンはモゲを下がらせて二人だけの話にする。

ボラクチンは今までお前の様な娘はこのオゴタイの所では見た事がなかった。お前は何者かと問うと、シタラは自分はソルコクタニの所に居た。だからソルコクタニが何を考えているのか分かる。未だ大カトゥンになる事を諦めていない。

しかし、ここであっさり言うのは何故か。頭の良いボラクチンならそこは気になるだろう。シタラの用意した理由は、実際に少し思っていた事でもある。オゴタイなら、ボラクチンなら、世界をうまく統治出来る筈だと。だから言ったのだ。

そう思うのかと問うボラクチンに、シタラの例のにこやかな顔。
勿論です。
参考資料

案外チョロいと思ったシタラだったが、その帰り道にたまたま助けを求められたので、ドレゲネの所に戻るのを後回しにしてしまう。これ、何かあるなと思ったら、ドレゲネはボラクチンの所に呼び出されていた。

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