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天幕のジャードゥーガル・第4話

ファーティマ奥様を殺されて奪われた「原論」を取り戻す為にシタラは表面上は従順さを装って王族に取り入りいつか取り戻す機会を伺う。そう考えを変えた所にソルコクタニからのお呼びがかかった。手に入れたエウクレイデスの原論の解説をしてくれるのはお前かと。

そうではあるが、でもその本は価値の無いものだとシタラはまず告げる。何故かと問うソルコクタニに、そこにはあたりまえの事しか書かれていないとあの原論冒頭の点と線と平面の定義の部分を告げた。

この人は何故原論を求めたのだろう。あたりまえの事しか書かれていないと知ったら興味を失って手放すかもしれない。さすれば「取り戻す」と言う目的は達成される。奥様は失ったままだが。

しかしソルコクタニは分かっていて聞いたのだ。それがあたりまえと言うのは貴方がた西方の人間にとってであって、我々モンゴルの人間にはそうではない。特に夫のトルイは末子オッチギンでありやがて大汗の位を継ぐだろう。モンゴルはこのがと馬蹄の及ぶ所全ての世界を支配する。その時に大汗の妻である自分はあらゆる知識が必要となる。大地の大きさも知る事が出来るのでしょう。だからこの本を求めた。しかしそれが何故原論だったのか。ニコマコス倫理学とかじゃ駄目だったのか。

しかしこの物言いはシタラには怒りを湧き上がらせた。その本の為にどれだけの人間が死んだと思っているのか。征服された民族の気持ちが分かるまい。
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そこを押し殺してシタラは忠実に仕える事を誓った。
自分だけはこの怒りを忘れてはならない。絶対に屈しない(そう言って何度も屈したキャラはいましたが)。

モンゴルに春が来た。あ、糞を拾ってますね。確かそれは燃料になると聞いた。モンゴルでの生活は動物との生活。春が来てまた冬が来る。そしてまた春が。

1224年夏、ホラズムを滅ぼす。遠征軍を迎える為にシタラ達は西エミル川の方へ。
あ、フレグとクビライ(俗称フビライ)が登場したぞ。前回オゴタイやキプチャクの姿を初めて見たと思ったが、クビライは絵が残ってるからね。ここでクビライがトルイの息子と言うのに注目。
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その3年後の1227年夏、チンギス・ハーンの象徴とも言える蒼き狼が斃れチンギス・ハーンが没した事が表される。

大汗は誰が継ぐのか。クリルタイが始まった。トルイが有望視されていたが。

そして1229年秋。元気のない山羊が出て来て、まさか食事に何かと思ったけど後の展開が違った。宴会の食事に供される為にこの山羊もさばかれる。そして肉の処理をシタラが行う。その時に腸の中に何か塊を見つけるのだ。何?

クリルタイの結論は次の皇帝はトルイではなくオゴタイだった。その場で話が出たが「今度の皇帝は「カン」じゃなくて「カアン」を名乗るんだってな」とあるが、これは解説が無いと普通は分かるまい。

遊牧民族の君主称号は色々あるが、ここでも語られたとおりに(この時代から見ても)いにしえの突厥が用いた可汗(カガン)と言うのがある。中国史を見ると中国に下った東突厥の啓民可汗(けいみんかがん)が私としては可汗では一番聞く名前かな。

この可汗に由来するのがカアンの方でカンとは違う。カンの方はもう少し一般的な部族の長の称号だった。そこをカアンにした事でモンゴル帝国が強大化したのを現している。

二代目はオゴタイ。トルイではない。でもトルイの様子は納得している。それは父チンギス・ハーンの遺言で、蛇をたとえを用いて頭が一つの蛇だけが生き残るのだと聞いて、それでなるほど賢いオゴタイなら巨大化したモンゴル帝国を率いられる。兄弟の結束こそがモンゴル帝国を強くする。
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ただ、この場でのソルコクタニの表情が微妙だった。そしてシタラの方を見た。外に出たシタラをソルコクタニが呼び寄せる。あなたは自分の所を離れろ。密偵になれ。やはりソルコクタニは諦めてなかったのか。帝国の皇后として世界の知識を集めていたソルコクタニは。

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