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透明な夜に駆ける君と、目に見えない恋をした。・第2話

冬月がまた白杖を落とした。てっきり前回の回想かと思ったらまたらしい。策士だな。きっと空野が拾ってくれるだろうと思ってやったのでは。居るか居ないか確信が持てないと「空野君いますか?」とかまさか声をかけられないからやってみた、じゃないかな。

前回(先週)もこの講義のあとは時間があったし、だからお茶へ。このカフェコーナー良いね。そこにやって来た早瀬。声だけで文月は分かる。やはり目が見えないと聴覚が発達するのだろうかと、空野は聞きたい気持ちも湧いたがまさか聞けないと思ったのに、あっさり早瀬が聞いた。

でもこれがきっかけで文月がピアノをやっていたと言う話になる。だから早瀬が記念会館の音出しのテストして欲しいと頼む。と言うのは学祭で記念会館のピアノでライブやる予定だから音の確認をして欲しいと言うのだ。ああ、そう言う話なら自分はもう用済みだなと空野が立とうとしたら早瀬が引き止める。案内して。え?
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記念会館は寮の敷地内で、寮には「関係者以外立入禁止」が書かれている。同じ大学の学生なら良いだろうけどでも気が引けるから寮生に連れて行って欲しいと言うのだ。でも記念会館って外部の人間が行けない場所にあるんだな。

と思ったら早瀬は学祭実行委員の呼び出しが起きたので空野が単独でエスコートする事になった。

記念会館のピアノの前に座った文月、一音出しただけでこれがグランドピアノだと分かる。そうか、目が見えてると近づいた時点で分かるけど目が見えてないと音を出してみないと分からないのか。もっともどちらかと言うと鍵盤の反応で気づいたらしいが。

文月、目が見えていた時に暗記した曲なら弾けると言う。後天的なんだ。小学校の時に覚えた曲とか言うので、小学生の時までは見えていたとここでは分かるが、その後中学の時に映画タイタニックを見たと言うので中学迄は見えていた様だ。

盲目のピアニスト、例えば辻井伸行氏の場合は出生時からそうだけど、経歴を見たら幼い頃からそれでピアノをやっていたと言う。凄いものだ。

ともあれ、今の文月が目が見えてるみたいな反応をするのはその頃の身体の反応の名残だそうだ。あの花火も。

文月が弾いたピアノ曲、全然知らないけど少なくともバッハやモーツァルトではない程度には分かる。富貴晴美作曲「アラビアの海」と言うらしい。現代の曲だろうなとは思ったが。
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心理学の講義で吊り橋効果とかどうして出て来たと思ったら、このあとの空野君が気持ちを自分で抑えるのに使われるのか。

講義のあと、文月から明治丸の見学をしたいから来てくれないかとLINEでお呼び出し。まあ一人じゃ無理があるから。明治丸は見学できる日が限られる。因みに調べてみたら夏は熱中症対策で閉鎖するので直近の7月20日海の日が真夏の前の最後の見学日だそうだ。

船の中は段差が多い。勿論冬月一人では無理だし、色の風味とか教えてやらないと全く分からない。甲板に出て船首の方へ。ここからの景色がどんな感じかも聞いてみる。

冬月さん、甲板で手を伸ばして、それはまさかと思ったらタイタニックごっこをしたいと言い出した。タイタニック、あのポーズしか知らないんだよね。あの場面にどれだけの意味があるか分からないけど、まあ男女二人の何かのポーズなのだろう。

空野が臆して妙な事を言い出したせいで文月が笑い転げてまさに転げた。それを身体を掴んで支えたから、これは吊り橋効果と思うしかない空野。どんどん吊り橋されてるぞ。

翌日?は雨。何気なく出かけた空野だけど文月が相生橋をこちらに渡って来る(地下鉄月島駅から来たのか?)。風があるから白杖をつきながら傘は辛いな。思わず空野が駆け寄るが、やはりこう言う時は誰が来たのか分からないんだな。空野が名乗ってやっと分かった。

空野はこの状態で傘と白杖は無理だろうと傘を持ってやる。

そんな空野に文月が突如言い出した。知り合って一ヶ月経ったのだから名前呼びしませんか?と。
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若者がそうなのか世間がそうなのか知らないけど、アニメでは名前呼びイベントがあるよね。私個人は親と親族(苗字同じだから)以外には決して名前を呼ばせなかったけど。

このイベントには空野はドギマギする。そんな出来ない。じゃあ渾名的にこはるんとか?もっと無理。妥協して文月は空野が文月のままで良いけど、自分は名前で呼ばせて欲しいと言うのだ。あれ?やはりここも疑問だがフルネームを教えるものなのか、世間では。

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