透明な夜に駆ける君と、目に見えない恋をした。・第1話
恋愛物語なのかと見始めたけど、単純な話ではなかった。途中に入ったCMで予想はついたけど。
母子家庭だった空野かけるは、それまでの経験から目立たない何もしない事を旨とする生活を送っていた。だから大学に入っての新歓コンパでも周囲のバカふざけからは距離を置いていた。そもそもこんな場所に来たくなかたが、友人の鳴海潮に無理に連れて来られたのだ。
悪ノリは、ちょっと美人な早瀬優子めがけても行われていて、付き合ってとか言われたけど早瀬はあっさり拒否。
ところが鳴海が気がついた。ちょっと時間が経ったところでその早瀬の周辺がエアポケットみたいに人が居なくなっているのだ。だからそっちに行こうぜと、これまた空野が気乗りしないのに連れて行く。
ここで分かる。ああ、そうか、主人公と言うかヒロインは目が見えないのか。ここから先、身近で目が見えない人が居ないから(耳が聞こえない人はいる)色々知らない事が多かった。
早瀬曰く、冬月小春がこうだと知った連中はみんな居なくなってしまったのだ。面倒事から逃げたんだな。このあとの空野もそうだけど、普通に若い時はそうなるかもしれない。そうじゃない人も勿論居る。早瀬みたいな子が。
これがきっかけになって、講義の話から、空野は、早瀬が出られない講義で冬月が出席する講義でちょっと目をかけてくれないかと言われる。無理矢理LINEの交換をさせられて。
そのあと、早瀬と一緒にみんなで冬月を送って行ってあげるのだが、マンションに入ろうとしたところで花火があがると冬月が花火に惹かれる。見えない筈ではと思ったけど冬月は屈託無く花火はいつか見てみたいものだと言うのだ。
押し切られた空野がその講義に出たら確かに冬月が居る。何気なく見ていると冬月は栞を落としたりして黙っている訳にも居られない。ただ、目が見えていない人への話しかけとか、そうなんだ、難しいね。一回会っただけの人の声はそうそうは覚えていないから自分が何者か名乗りながらあなたに話しかけてるんだよと声をかけないと分かって貰えないし差し出す栞がどこに何を出したのかも言わないと分からない。
そしてこの講義の後で冬月が杖を倒してしまって床を探す。これも黙って見ては居られない空野が拾ってあげる。そこから次の講義まで時間があるからとお茶をする事になった。二人で話して冬月が全く自分の目の事を苦にしていないのを見て、空野はどうしてだと思う。そう、空野は母子家庭と言うハンディを気にしていたのだから。
これは見応えあるなあ。
始まって見るまで全く予想もしていなかった。

