とんがり帽子のアトリエ・第12話
メルフォンを繁殖地から越冬地へ結ぶ蛇の背洞窟は過去に魔法によって歪められた。なんでそんな事をしたんだと思っていたがここでキーフリーから解説。
昔この洞窟の先にはロモノーン王国と言う金細工に優れた王国があった。ロモノーンの金細工魔法は優れていて他国の者から羨望の的だった。だから取引にやって来る者は多い。しかし尊大なロモノーンの者はやって来る人間を選別し、価値のない者が到達出来ない様に洞窟に魔法をしかけたのだ。それでこんなものが出来たのか。
ところが繁栄を極めたロモノーンだったが、今度はロモノーン同士で価値ある人間かどうかの選別を始める。しかも価値無しとされた者は金細工にされてしまう。こうして退廃したロモノーンは、しかも生成された大量の金の重みも手伝って自己崩壊してしまった。あとには魔法がかけられた蛇の背洞窟だけが残った。
あれ?その頃のメルフォンはどうしてたの?
辿り着けない様な魔法をかけたと言うので、一筋縄では行かない蛇の背洞窟。見た目はグニャグニャしてるだけだと思ったリチェが飛行靴を使ってひとっ飛びと思ったが、重力異常の魔法がかけられていて飛んでいるうちに天地が分からなくなって墜落。
前にこの試験を受けたユイニィがこの仕組みを教えてくれる。監視官アライラでなければ知識の共有をしても良いんだ。空間が歪んでいて、この蛇の背だけがちゃんとした重力がかかっている。だからここだけが正解。このあとユイニィはずっと何が正解かと言う事しか言わないんだけどね。
さてはこの蛇の鱗に魔法陣が書かれているのかと気づいたアガットがたちまちそれを見抜く魔法陣を書く。水を呼び出して通路に流すと水がしっかりとどまっている鱗が重力魔法陣が書かれているもので、そこを伝って歩けば良い。
ところでこの世界、万有引力の法則をもう知ってるの?
ユイニィは完璧な正解だと言うが、リチェはそれが面白くない。正しい道、正しい答、それに縛られてそれしか書けないのは嫌なのだ。前の師の所では勝手な魔法陣を書くなと取り上げられた。あんな思いは嫌だ。
ともあれ道は分かった。でもメルフォンを誘導するのはどうしたら。アガットが苦戦していたが、ユイニィは仲間の仕草が大事なのだ、それが唯一の正解だとまた言う。でもリチェはたった一つの正解なんてない。自分の求めるやり方でとあのガラスリボンみたいなのでメルフォンを誘導した。
ユイニィ、魔法の試験の目的が分かってない。こうやって正解になる、と言う唯一の方法しかやろうとしない。でも結果が得られれば良いのではないのか。
そのまま進むと滝の様な音がした。行ってみたら道が崩壊していた。でも道を延長したらいいんじゃない?と思ったが。重力魔法の魔法陣が書かれた石畳をコピー&ペーストして伸ばせば。
リチェさん、それに近い事をした。石畳を伸ばして先へ飛行した。アガットはまさにコピー&ペーストで道を切り開く。アガットが綺麗に魔法陣を書けなかったと言うのは見られない様にマントに隠して書いたからか。
さて、何となくやり方が分かったので次はユイニィの番。でもユイニィには問題があったのだ。他人に見られると手が震える。手が震えて魔法陣がうまく書けない。今回近くにはアライラが居る。アライラに見られている。見られていると書けない。
アガットはこれは駄目だなと思ったが、リチェは一人になる方法を考えろと叫んだ。
だったら隠れればいいじゃん。と言う事で思わずユイニィは影借り鏡マントの中に引っ込んでしまった。こんな恥ずかしい恰好とかユイニィは言うけど、別にいいじゃん。そう思えないユイニィはみんなから蔑みの目でみられてると思ったが、アライラは違うのだ。何をやるのかしっかり見てくれているのだ。
自分を笑っているのは自分だけじゃないか。鏡の自分。鏡?この影借り鏡マントの魔法陣を探した。そしてこれを分析。その結果書いた魔法陣は鏡の魔法陣を消して影借りの魔法陣にした。メルフォンは姿を擬態出来ないから誘導は鳴き声の魔法で。
魔法は工夫して使えるのだ。学んだな、ユイニィ。
こうやって学んで行く試験も悪くないだろと言うアライラだけど、リチェは未だキーフリーを許していない。騙して受けさせたから、怒リチェポイント1。
そこに突如つばあり帽が出現。アライラを拘束。不意を突かれたアライラが飲み込まれてしまった。

