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自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。・第10話

光の精霊の見せる世界からバーティアの事を思い出して何とか自力で脱出する事が出来たセシル。目を覚ましてみるとジョアンナとシーリカからバーティアが大変な事になるから早く目覚めてと呼ばれていた。

どう大変なのかと思ったら、セシルがああなったのは自分のせいだと思ったバーティアが坊主になる出家すると言って鋏、そうでなかったらその腰の剣をくれと騒いでいた。坊主?出家?ここの世界の宗教がどうなってるか分からないけど、ナーロッパだったら中世ヨーロッパみたいな宗教家が居るから推測は出来たのでは。
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とにかく落ち着かせて君は王太子妃になるんだから修道院なんかに入れさせないとセシルはバーティアに言い聞かせる。でもそうなったらこのあとの展開はどうなるのか。

二人だけになって、今度こそちゃんと「展開」の事を聞かせてくれるかな。未来についてと言うセシルにバーティアは興奮して告げる。ヒロインと結ばれなかったセシルは人間にもこの国にも興味を持てないままになるのだと。

そんなバーティアにセシルは、バーティアのおかげで人や国にはちゃんと大切に思う様になっているからすっかり話してと促す。

そう言われてバーティアは乙女ゲームのシナリオをやっとセシルに話す。
あの卒業パーティーは悪役令嬢に対する断罪イベントであり、プレヤーが攻略対象から一人を最終的に選ぶ場面だった。

その後は個別ルートに入ってゲーム終盤へ。あの卒業パーティーの時に何を身につけるかがルート選択の場面だった。今回のヒローニアはセシルから贈られたセシルの髪色と同じ黄色のドレスを着て望んだが勿論それはセシルが贈ったものではない。

セシル、前回もそうだったけど、ヒローニアに愚か者めと言うが、あそこまでやるヒローニアには何か力が働いている様に見えて、ある意味気の毒なんだけど。

セシルルートは、最後は「全員がハッピーエンド」になる。悪役令嬢を除いて。
ところが他のルートではヒロインと攻略対象はハッピーエンドかもしれないが、周囲が酷い事になる。だからバーティアはセシルとヒロインが結ばれる事に固執したのだ。セシルでないと犠牲者が出るから。

例えばバルドルートだと人や国に興味を失っていたセシルは隣国との戦争に明け暮れそれによる犠牲者を厭わない。大量の兵士が死んでいく。勿論ヒロインとバルドは結ばれるけど、周囲の犠牲が一番大きいルートだった。

他のルートだとセシルが引きこもりになったり行方不明になったり暗殺されたり失踪したりする。酷いな。
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ショーンルートではセシルが王族に飽きて王国を全部ショーンに任せた。でもあのショーンの正確では王国を維持するのは難しい。たとえショーンとヒロインが結ばれようとも。

ネルトルートはネルトが長年やって来た研究をセシルがいとも簡単にやってしまってそっちの研究に没頭して引きこもる。王太子があのざまなら今が攻め時と侵攻して来た隣国だが、セシルとネルトが開発した兵器で撃退。ただ、兵器の性能が上がった世界ではその後も犠牲者が増える。ネルトとヒロインはハッピーエンドだけどね。

チャールズルートはセシルが隣国で行方不明になる。それを調べにチャールズが調べに向かう。するとセシルが隣国を内密に調べていた事が分かるが、その結果内と外から隣国を攻め滅ぼす事が出来た。これでチャールズとヒロインはハッピーエンド。まあ一番犠牲者が少ないのでは。

クールガンルートはいきなりセシルが暗殺される。クールガンが調査に行ってセシルを殺したのが隣国の王族と分かり、攻め滅ぼす。クールガンとヒロインはハッピーエンド。チャールズルートにセシル暗殺が加わる犠牲者数。

どれも今のバーティアと出会う前のセシルの性格がもたらした結果だったかと思うセシル。

バーティアはシナリオが変わって混沌としてしまった事を嘆く。運命の乙女とセシルが結ばれなかったら一体どんな悲劇が訪れるやもしれない。運命の乙女?確かヒローニアが言っていた。キスをしたら身体にその証が浮き出る。

証が浮き出る相手が運命の乙女と言う事ではないのか?セシルは気がついた。

と言う事でセシルはゼノに促した。バーティアをバルコニーに連れ出して、自分もバーティアの事が好きなんだからと口づけ。ただ、クロが何するんだとセシルをどかすけど。それでもバーティアの左手には「証」が出ていた。

「証」とは主人が伴侶を決めて、従属する精霊がその人に与えるものがそれなのだ。これがあればもうどこに居ても分かる。自分からはもう逃げられないぞ。でも脅しみたいな文句だったのにバーティアがなるほどと納得してしまった。
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(ガッテン!)

どう納得したかと言うと失踪と暗殺はバーティアが回避させる事が出来る。引きこもりと戦闘狂ルートは自分が腹踊りやどじょう掬いで楽しませる。ああ、腹踊りとどじょう掬いはセシルには分からんだろうな。

なのでバーティアとしてもクロに証をと促した。嫌がっていたみたいだけど。
この証は伴侶の証だからね。

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