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あかね噺・第11話

朱音が可楽杯で優勝して一生との座談会が実現。朱音の聞きたい事と促されて言ったのは「6年前、真打昇進試験で阿良川志ん太を破門したのはなんでだ」だった。

さてどう答えるか。答え次第ではこのシリーズが終わっちゃう。でも流石にそれはないから続く事になる答えが出る筈だ。思いつかないけど。

凍りつく記者達に対して一生はここは二人だけにして欲しいと言って退出させた。その上で一生は朱音に聞く。それは志ぐまが聞けと言ったのかと。志ぐまの名前が出て少し驚いた朱音だが、一生ともなれば芸を聞いたら師匠が誰かなんて分かる。前回一剣も気がついていたしね。

でもそうではない。朱音は自分は阿良川志ん太の娘だと告げた。なるほど、それは分かった。じゃあ一生どう繋げるのか。一生、逆質問で来たね。君はあの高座を見てどう思ったか。朱音はあれだけ観客にウケたのは間違いなく真打の芸だったと答える。さらに続ける一生。本当に心からそう言えるか?

そう、志ん太は最初は固くなって上滑りしてたよね。朱音曰く、そりゃ昇進試験なんだから固くもなる。でも観客の応援で最後はあれだけの噺が出来たではないかと。

一生曰く、客に応援されるのが真打の芸なのか。ここからは私は詭弁だと思う。名称としては真打は落語家の階級で一番上。だから客に応援されて芸が出来る程度では駄目だと言う。私は違うと思う。それじゃ真打の門戸が狭すぎる。このあと一生は現代は娯楽が山の様にあって、人々から認められるには最高峰の芸を見せなくてはならない。そうでなければ落語界は生き残れないと言うけど、門戸を絞ってしまったら後継者が出ないではないか。真打の中でもレベルはある。芸の優れた落語家が名人と呼ばれる。名人とは呼ばれない真打の厚みがあるからこそ生まれる。大相撲だってそうだろう。幕内力士が角界の最高峰とは言うまい。最高峰は横綱であり、それに続くのが大関。だからと言って幕内昇進を絞ったら話にならないではないか。

ともあれ一生の言い分は落語界の為だと言うのが言い分。

これで朱音は一応の理解はした。一生が気分で父親志ん太を破門にした訳ではないと。信念があっての事だったと。それでもあの志ん太の芸を認めないのは納得しない。一生の価値判断ではそうだったのかもしれないが、朱音の中での志ん太の芸は素晴らしかった。だから朱音は次を目指す。父を受け継いで自分があなたを納得させると。先が出来たな。
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朱音が出た後で一生は口許を緩めてこれこそが自分の望む事なのだと言うから、それは本心なのかもしれない。ただ、その後入って来た魁生に言葉を選んで話すのに苦労したと言うからあれが一生の思ってる全部ではないのかもしれない。そして「志ぐまの芸を、今だ幻を追ってるのか」とも。

さて、可楽杯で身の程を知らされた高良木ひかるさん、自分は相手にすらされなかったと悔しさでいっぱいで帰る場面で一剣に呼び止められたよ。名前の確認の為にWikipedia見ちゃってネタバレしちゃったからこの場面が何なのか推測出来るけど。
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一方でからしさん。一生以外で古典で有名な落語家は誰だと昇平に聞いていたがからしも今までのやり方を変える気持ちになったか。

可楽杯の結果報告に志ぐまの家に。岩清水も連れ添って。でも志ぐまは居なくて出迎えたのは志ぐま一門の中で一番上の兄弟子のまいける。まいけるが宴会好きだからすぐさま朱音の可楽杯優勝の宴会になっちゃった。久々の享二も参加。一番まともそうに見えた享二だったのに酒が入ったら酒乱になってしまってカッポレを踊りだす。そこに志ぐまが帰って来て、やるのならもっと本気出せと。

そうなんだよね、落語家って語りが出来ればよいって訳じゃないんだよね。女郎屋の場面とかで謡の演技もするし。三味線の師匠の場面だった噺にはあるし。なので色々な芸を極めろと。志ぐまは俺にしっかり「ついてこい」と言ってくれた。

結局岩清水先生、志ぐま師匠との話とか何があったのか分からないけど、落語家の芸の厳しさは分かって帰る事になる。
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みんなが帰った後で、志ぐまと朱音の二人だけの話。朱音からは一生の言い草を聞いて、そうかと、それはまあ納得した。落語界では師匠に破門にされたらもうそれで廃業。しかし別の師匠に弟子入り出来たら続けられる。不義理なやり方だけど。志ん太の場合も他の師匠からの引き合いはあった。だけど志ん太は志ぐまの芸に惚れて入門したからとそれは選ばなかったのだ。これが一生が言っていた「志ぐまの芸を、今だ幻を追ってるのか」と言うのに繋がるのだろうか。

それを聞いた朱音、父の遺志を、いや意志を継ぐ気持ちが強くなる。

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