本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません 領主の養女・第11話
ローゼマインの魔力を吸ったリュエルの実を取り込んだ魔獣がゴルツェになってしまった。これは非常に強力な魔獣でその場に居た騎士程度では敵わない。今回ここに来る時に大した魔獣など出ない場所だからと来たのが仇になった。神官長に緊急連絡をして、到着までローゼマインの風の神の力でゴルツェを封じ込める。でもローゼマインがなんだか様子が、と思ったら、魔力は別に良いんだけど眠気がって、余裕だな。
ともあれローゼマインが眠気に襲われる程に、流石にそれだけの時間かかったのだ、神官長が到着する迄は。でも到着してからが素早い。強力な魔力を込めた神官長の一撃がゴルツェを倒す。
魔石がその後に残るものの、ローゼマインの魔力の他に魔獣の魔力まで吸ってしまったので濁った状態で到底ユレーヴェの素材にはならない。
そんなー、って言うけどリュエルの実は他にもあったのでは?時間が経ちすぎてもうあの月の光を浴びる時刻を過ぎちゃったのかな。でもだとしたらユレーヴェが今回作れなくても大丈夫だったのだろうか。
魔獣事件はこれで一段落。ギルにお茶を淹れて貰って、その時にインゴが工房に来て印刷機を改良する話をしていたと言うのを聞く。インゴって誰だったっけ。
小聖杯の儀式、確か以前のシリーズで見たな。あれに魔力を満たすのを当時のマイン、今だとローゼマインがやるのか。
さらにはローゼマインは神殿長だからと言って小聖杯の管理までやっている。「長」に仕事大杉なのでは。もっともこれのおかげで貴重本の書棚の鍵を発見した。
書棚を開けてみたら大きな本みたいなのがあったけど、本の見栄えの箱。その中には紙片が入っていた。前神殿長宛の手紙。もしやラブレター?と思って読んでみたけど、後継者として育てられた女性が生まれてきた弟にあっさりその座を奪われた何とかしてくれと言う内容だった。
逃げ釣りのミミかな?
もう一つのはもっとずっときな臭い。賄賂のやり取り。ゲルラッハ子爵が前神殿長とやっていた悪事が明るみに。これは神官長に報告しない訳には行かない。これを聞いた神官長が、良い情報が手に入ったとニヤリ。
この手紙の中にヴェローニカと言う名前が出て来る。これこそが前神殿長の姉にして現領主ジルヴェスターの母だ。前神殿長の事件の時に前神殿長は処刑、ヴェローニカは白の塔に幽閉されている。その判断は勿論ジルヴェスターがした。母を幽閉と言うのは心が傷んだかもしれない。でも神官長フェルディナンドは別だ。前回だったか、領主の家に連れて来られた時に無能者なら要らぬと言われたあの相手だから。
神官長は小聖杯を全部回収しおえたのなら領主に報告しろと言われて、ジルヴェスターの所へ。ジルヴェスターさん、追加の小聖杯をローゼマインに依頼するけど、去年と同じには行かないとローゼマインはお断り。でもローゼマインがやらなかったら誰がやるんだろう。まあローゼマインでなくてはならないって訳ではないだろうけど、多分魔力量の関係で他の人がやるのは大変なのだろう。
ルッツから手紙到来。あのインゴがローゼマインと直接会って話がしたいと言うのだ。インゴをすっかり忘れてるんだけど、正体を知られても大丈夫な相手か。
どうもローゼマインがハッセの神殿を建てる時にインゴに頼まなかったのがまずい事になっていたらしい。木工協会に依頼したからインゴはローゼマインの専属から外されたのでは、仕事を満足して貰えなかったのではと思われている。
それは申し訳ない事をしたとローゼマインは改めてインゴは自分の専属だと言ってくれる。だったら今やってる印刷機の改良の仕事をさせてくれと。それならばと、以前現世で見た博物館の印刷機並みにしたい。今は手でやる事が多い。もっと楽に出来る様に。圧縮するにはテコの原理を使います。
テコの原理?
この世界、知らないんだっけ?
台を滑らして動かすには金属が必要だなと言うインゴに、だったら自分の専属の鍛冶職人に話をしましょうとローゼマインが言うと、ベンノが驚愕。違う組合と言うか職種での共同作業などこの世界では考えられないみたいだ。でもインゴはそれで良い物が出来るなら問題なし。じゃあ鍛冶職人の方は?と言う事でヨハンとザックを呼んで話をしたら、あら、意見が割れました。
ザックはそれをやっても自分の評価に繋がらないと言うのだ。でも以前の経験からザックには発想はザックが上。だからザックが設計したらその設計図を買うとローゼマインは言うのだ。これもこの世界では無い話でザックが驚く。ともあれ、そうなるのならとザックも引き受ける。
インゴ達を見送った後でニコラのジャム作りとかフランの紙作りとか、どうもローゼマインの側仕えが人手不足。ニコラは料理の方に専念させて別に側仕えを採用。それを神官長に報告すると本人の適正とやる気に応じた配置と言うのを聞かされて、神官長はフランも大分ローゼマインの影響を受けたなと言う。ただ、その後にローゼマインをここまで育ててくれて礼を言うと神官長が告げる、今までの神官長だったらそんな事は言わないだろうに、神官長こそローゼマインの影響を受けていると思うフランであった。
冬が近づいて、ザックの設計図が完成。ローゼマインが現世の博物館で見た印刷機に近いのが出来たぞ。大喜びのローゼマイン。久し振りに「本作り」の話になったな。

