とんがり帽子のアトリエ・第7話
橋が落橋して辻馬車が中洲に取り残されてしまった。馬車には息子が乗っている。今すぐ魔法使いの人は助けてくれ。
キーフリーは勿論行く事にしたが、それにアガットが連れて行けと言う。しかし未だアガットは人前で魔法を使う資格を得ていない。それで駄目だと言うがアガットは納得しない。だったらいつになったらその資格が取れるのか。鬼気迫る勢いのアガットに、オルーギオが自分が先行して行くから馬に乗れと言う。オルーギオは実際に現場でどう役に立てるのか知らせた方が良いとキーフリーに囁く。
確かにアガットは練習を積んで来た。それはここの描写、指先がインクで汚れている所から分かる。でもキーフリーはアガットの姿勢を問題視していた。アガットは新しい魔法が使える喜びの為にやっていない。出来ない事を無くす為にやっている。そこがココと真逆だ。
オルーギオが先行して現場へ。そこにあの通り抜けられる扉窓魔法を設置する。キーフリーは準備をした上で、テティア達も連れて行く事にした。
現場に到着したが、中洲に取り残されたどころじゃない。もう川にはまってるじゃないか。そりゃダグダが焦って魔法使いを呼ぶ訳だ。1分1秒の問題だ。
今回、てっきりアガットが焦って魔法に失敗するのではと思ったが、そうじゃなかった。オルーギオはアガットに指輪であの濡れたのを乾かすのをやらせる。不満そうなアガットにオルーギオはキーフリーの言ったとおりだと言う。何を焦っているのか。おまえの本分はここで何の為に魔法を使うのか、そこを考えろ。
そこまで言われてもアガットは納得しない。早くあの人に認めさせなくてはならない。
扉窓から早々にキーフリー達が到着。キーフリーが剣を使って濁流を真っ二つに割く。これで馬車は一時的に濁流から解放される。キーフリーがそれを維持している間にオルーギオが飛行魔法で馬車の中から取り残された二人を救い出した。お、アガットが暴走しないで無事に済んだ。
そしてテティア達を連れて来た意味あった。一般人が危ないのに近寄るのを阻止。
全て無事に済んで、テティア達に傷の手当を、と思ったらテティア達はあのキーフリーの剣に集まっている。凄い剣だ。この剣には水裂の魔法陣を沢山書いてあるから海すらも切り開く事も出来る。武器にかけた魔法は未だ君たちには触らせられない。
一件落着したのでキーフリーとオルーギオはテティアとリチェを連れて上流と下流で被害に遭っている人が居ないか見に行く。必然的にココとアガットが残りました。気まずい。ああ、飛行魔法の靴がアガットのは未だ直ってないからか。
手当をしてありがとう小さな魔法使いさんと言われて喜ぶココ。
しかしクスタスが馬鹿をやりだした。くぼんだ川岸に荷物が引っかかってるからそれを取りにと下りて行く。心配したとおりにロープを結んだ木ごと落下した。しかしそれにココがすぐに反応してしまったらしい。一緒に落下。ココは無事だがクスタスは落ちた岩の下で気絶していた。
魔法使い、助けてくれ!叫ぶダグダ。
それを聞いてアガットが思った。これはチャンスだ。飛行靴は無い。だからキーフリー達を呼びに行けない。自分がやるしかない。これであの人達を見返せる。どうもアガットは以前我が一族としては使えない無能者と追い出されたらしい。
こんな時ですら前向きなココが叫ぶ。自分はクスタスを助ける為に自分は何が出来るか。それを聞いて状況を教えてと言うと、ココが的確に状況を教える。自分は大丈夫。でもクスタスに乗ってる岩が大きくてどうにもならない。クスタスは気絶している。
ココは紙を乾かすあの指輪を求めたが、あんな小さいメモ帳では巨大な岩を動かせまい。しかも他人が見てる場で魔法陣を隠したまま書けない。いや、背中を上に向けて書けるんじゃと思ったけど。
アガットなら手元を見なくても書ける。マントの下で見ないでも書ける。そして光る鳥を出して衆人をそちらに向かせた。その間にココが浮遊魔法で岩をと思ったが、こんなメモ帳ではこれだけの大きさの岩は浮かせられない。
気がついたクスタスが光る鳥が見えると言うのでココはあれは友達の魔法、と言って気がついた。そうだ、友達が使った魔法だ。
光る鳥でみんなの目を逸らすには限界がある。ダグダがもう我慢出来ない。自分が助けにと向かったら、ココがクスタスを抱えて浮遊して来た。マントに浮遊魔法書いたか。子供二人なら浮かせられる。でも岩はどうやって。そうかリチェが使った岩屑しの魔法なら小さい魔法陣でも壊せる。
人を救えて本当に良かった。それを見つめるココ、そしてそれを見て何のために魔法を使うのかを考えさせられたアガット。
ここにあの魔警団が来て二人を拘束。どっちが使った。つばあり帽の禁止魔法を使ったのは。そんなもの使っていない。人を助ける為に鳥とか岩屑しとか浮遊魔法しか使っていない。
ならば下を見てみよ。川底や水、何もかもが砕けている。
「こんなの書いてない」
そうココが呟いたから魔警団のイースヒースは、お前が使ったのか。おまえの様な子供が禁忌を侵さずしてこんな魔法を使える筈が無い。即刻忘却の報いを受けよ。
あー、あれか。以前イグイーンに、おまえにキーフリーでは与えられない力を与えようと授けられたのはこれか。

