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本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません 領主の養女・第7話

ハッセの小神殿で工房を立ち上げ、孤児を集めて生活出来る様にしよう計画が進んでいた。これに伴って灰色神官をハッセに送る護衛隊にマイン父のギュンターが選ばれる。やったー、マインと会える。それを大声で言っては駄目。一方でトゥーリは懸命に簪を作っていた。完成させてマインに届けるのだ。一人会える機会が無い母エーファだった。

「ギルベルタ商会が到着しました」
「ふえー」
ローゼマイン、何を驚いてるのかと思ったら、商会でトゥーリと一緒に簪を作ってる者としてエーファをベンノが連れて来たのだ。

エーファが来たくてベンノに頼んだのだが、それと言うのも神殿長になって領主の娘になって、今後は神殿で会える機会がほとんど無いから、どうしても会っておきたかった。

部屋を変えて思わず手を取りそうになる二人だが、ダームエルが咳払い。そう、あの誓約書では今後は家族としての接触は絶対出来ないとなっていたのだから。

家族としては接触出来ない。なのでトゥーリが差し出した簪を、トゥーリの表情を見たローゼマインは付けて貰う事にする。「使役」するのなら問題ない。撫でても問題ない。
参考資料

愈々ハッセの小神殿に灰色神官を送り出す。ベンノからはその護衛に門の兵士を動員してほしいと言われた。神官長曰く、ならば東門の士長にその役割をさせようと思う。それって父さんの事では。やたー、会える。と思ってはいけない。

領主の娘が馬車で動いたらただの門番の兵士などに護衛などさせられない。動くのは騎士団になる。門番の兵士の役割は消え去る。でも神官長とベンノは考えている。そうとも知らず、マインと会えると思ったのに貴族は騎獣で行ってしまうと言われてギュンターは落ち込んでしまった。でも兵士にはローゼマイン滞在中の護衛を任せると言う事にした。これでギュンターは立ち直った。

ローゼマインはハッセの町の視察へ向かう。小神殿の守りの魔術の補充。当地の護衛の役目を追えた兵士達にローゼマイン様よりの褒美が下賜される。

手渡しで。
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エーファの時と良い、ギュンターの時も工夫したな。

さて別の日(だよね)。小神殿に新たに迎えるハッセの町の子供の引き渡しが行われる。身寄りの無い子がどこかに集められていたのだろう。だが、現地についても、神殿長と神官長が到着したと言うのに出迎え無し。これは大変無礼ではないか。

でもハッセの町長、ローゼマインが神殿長とは理解していなかった。以前式典で来た青色巫女ではないか。でも神官長に迫られてはたじろがざるを得ない。すぐに子供を連れて来なさい。

連れて来た子は14人。報告された人数と違う。町長は報告が間違っていたのでしょうと言うけど、子供達の中のトールと言う男の子がそれは違う、姉ちゃん(ノーラ)もマルテも売られる事になってるから隠されているのだと。おっとまずい事態が発生。

トールを黙らせようとした町長は逆にダームエルに黙らせられる。仕方なく町長は二人を呼び出す。居るじゃん。

16人揃ったところでローゼマインから。ここの小神殿の神殿長である、あの小神殿に来たい者はおるか。寝食は保証する。だが、そこでは働かねばならぬ。働く、と言う言葉がここの子供達には重く感じられたろう。嘗てギルがそうであった様に。

姉ちゃんが売られないなら一緒に行くとトールは言った。ローゼマインは本人の意志を直接確認する。ノーラは売られないのなら行くと答えた。リックもマルテが売られないなら行くと言う。焦る町長。こいつ暴露されたけど売るつもり満々だったな。

でも他の子供達は行くとは言わなかったので引き取ったのは4人。

四人の身支度されている間に食事をとりながらローゼマインと神官長が町長の噂をしていた。あいつは前神殿長と同じ様な人間だ。神殿長、隣国の貴族ビンデバルト伯爵にマインを売ろうとしたよね。ひょっとしてアーレンスバッハに同類が居る?そしてそれが駄目になりそうで町長に逆恨みされそう。

側仕えのニコラがノーラとマルテを清めて連れて来た。改めてローゼマインから質問。名前と年齢は?ノーラは答えられるけどマルテは後ろに隠れる。だからノーラが代わりにと思ったが、それは駄目だ。貴族が言った事にはちゃんと従わねばならない。この社会ではそうしないとちゃんと生きていけない。それを覚えなくては駄目だ。

この緊張した状態の所にトールとリックが入って来て、二人に何をしてるのかと飛びかかって来る。当然ダームエルとブリギッテに弾き飛ばされるんだけど。ただ神官長の言葉がローゼマインに二人の行動を理解させた。マイン父ギュンターがマインを守る為なら自分がどうなっても構わないと立ち向かった時と同じだと。

これでまあ何とか四人は大人しく名前と年齢を告げた。

しかし未だ問題が。トールが姉ノーラと一緒に眠れないのかと怒るのだ。それはまあ神殿では姉と弟でも駄目なんだけど、それが理解出来ない。あまつさえトールは言ってしまった。
「おまえには家族と離れたくない気持ちが分からないのか」

あーあ、そりゃローゼマインの事情なんて知らないからだろうけど、でも神官長をはじめとしたローゼマインの周囲の人間から見たら言ってはならない事を言いやがったなこのガキめと言う事になる。誰が手を出すかと思ったらフランだった。まあ神官長やダームエルが手を出したら大事だから。
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でもフランは力を振るうなんて事は未だ嘗て無い。手が赤く震えている。それを見てローゼマインが労る。フランにこんな事をさせてしまった。だからここでローゼマインが四人に言って聞かせる。これでノーラは納得した。マルテも。そうなったら仕方ない。

今回は家族愛の話だった。個人的に私はある時期からそう言うのに全く恵まれなくて一切関与してないのだけど、この話は良かった。特にマインの家族。

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