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自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。・第5話

セシルは登場時から冷静沈着キャラだったのに前回辺りからバーティアが気がかりになって来た。今回は愈々それが高まって危うい状態になって来ている。

先ずはクールガンがバーティアからクー兄様と呼ばせてとせがまれていて、断って来たけれども愈々断りきれなくなって、許可しても良いだろうかとセシルに伺うのだ。勿論セシルは何だか嬉しくない気持ちが沸き起こって却下。

バーティアとしては当然理由があって、側近候補の四人には愛のキューピット作戦でお相手が決まったから、その四人にはヒロインはくっつかない。ヒロインとセシルが結ばれるのに邪魔ではなくなった。クールガンには未だ相手が居ないので、親族で年下の自分がクー兄様と慕っていればヒロインとは近づきにならず、セシルがヒロインと結ばれる邪魔にはならないと言う理屈だった。バーティアの行動原理は全てセシルとヒロインが結ばれる為のものだ。

でもそのヒローニアさん、バーティアの気持ちなどつゆ知らず悉く邪魔をする悪女め、それならばとバーティアの悪口を広める。どこからどう見てもヒローニアの方が悪役。

側近候補のみなさん、耳飾りを付けていた。でもセシルは貰っていない。クー兄様の件と言い、セシルに不満と不愉快な気持ちが沸いてきていた。

バーティアとのお茶会でクールガンの件を聞いてみる。
ところでこのもぎゅもぎゅするバーティア様が可愛くて、今期一番「かわいい」女の子だと思う。
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バーティアは何のてらいもなくクールガンの妹ポジションでヒロインとくっつくのを妨害してるのだと言う。それに兄弟が居ないから呼んでみたい。じゃあクー兄様みたいに自分をシルと呼べ、自分はティアと呼ぶと言うので、真っ赤になってしまうバーティア。

加えてピアスの事も聞いてみた。バーティア、一応ちゃんとしたのを作っていたのだ。みんなにあげたピアスには闇属性の防御の力を付与してあるとも聞いていた。ヒローニアの魅了の魔法を防げる力を。あの愛でる会の面々にも渡した。

バーティアのペアのピアス、つけたあとでゼノが魔法で取れなくしてしまった。セシルの言いでは大切なピアスだから。でも二人でお揃いのピアスをつけた状態にされたら「言い逃れの出来ないバカップル」だと慌てるバーティア。セシルに「バカップル」の意味が通じただろうか。

そんな状態で、セシルは国王命令で四か月隣国に遊学に行く事になった。

「隣国」は酒が名産で、アルファスタ国に最初は安く売りつけて、すっかり酒に溺れたところで値を吊り上げると言う作戦だったみたいだが、セシルさんの洞察力で見抜かれてアルファスタでも酒の生産が始まってしまっていた。そんな牽制の為に送り出されたセシル。

これだけ長く国を離れていて、バーティアからの手紙を楽しみにしていたが、バーティアの手紙には当然何の問題も無いと書かれていた。だが「お使い」の調査ではセシルが居ないのを良い事にヒローニアの暗躍が激しくなって、とうとう学院はバーティア派とヒローニア派に分裂してしまっていると言うのだ。

ただ、セシルとしてはバーティアが嫌がらせを受けているのに自分に何も言って来ない、頼ってくれないのが不満だった。

帰国してバーティアに聞いてみても、バーティアは自分は悪役令嬢なのだからこれで良いのだと言う。セシルは関わるなと。そしてバーティアに返り討ちになったヒロインを助けてあげて欲しい。それで近づける。

バーティアはどうして自分を犠牲にしてこうも助けを求めないのか。問い詰められたバーティアは自分は強い女、悪役令嬢だから大丈夫だと強がる。凄く困った顔で。
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これには売り言葉に買い言葉みたいに、だったら好きにしたら良いと席を立つセシル。もうバーティアから何か言われない限り傍観するのだと。

だがそれで済んでいられない。学院の中ではヒローニアの魅了の力に染まった取り巻きと、ヒローニアのやり口に立腹するバーティアに好意を寄せる人達の対立が激化していた。

それを止めるバーティア。「ヒローニアは私の獲物」だから直接対峙するのだと。これがまたバーティア派に好感を持たれてしまった。自分達が怒りに任せて行動するのを止める為にこう言ってくれたのかと。

ただ、一人だけそのバーティアのやりとりを怒りに満ちた感じで見ていた人が居たな。
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傍観者に徹する、そう思っていたセシルだったがショーンから自分の内面を指摘されてしまう。そんな時に急報が。バーティアが階段から落ちた。

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