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あかね噺・第8話

愈々可楽杯の決勝戦。朱音母の真幸が「気負ってるな」と送り出すけど、気負いがまずい方向へ行くのか心配したら真幸曰く、気負って結構。何しろあの一生にガツンと行くのだからと送り出した。

出場の8人に曲者居るかなと思った前回だけど、取り敢えず始まる前の描写だと描かれた三人は普通っぽい。からしと知り合いの昇平はブルってるので、これは解説側のキャラだろうなと思う。

ぐりことこぐまが変装してやって来たが、これが変装になるのか。そもそもどうして変装かと言うと、一生が審査委員長で一生の門下が来ていてそれに知られたくないかららしい。

あとで語られたが、現在の一生と志ぐまは激しく対立しているらしい。先代の阿良川師匠の時はうまくやっていた様に見えたが今は違う。と言う事で志ぐまの弟子の二人が来てる事を知られたくないみたいだ。朱音にナニソレと言われてこぐまとぐりこはその変装をやめに行くと必然的に残される岩清水先生。前回初めてぐりこから朱音の父親の話を聞かされて知って、心配になっている。

一生も心配だけど、と続けた岩清水の後に描かれたのが一剣。こいつが何かあるのかな。一生の弟子で俳優としても活躍している。ただ榊龍若にナンバー2とか言われた時はそれを一生師匠の前では言うなと言うので、そこは何かあるのだろう。あ、わかりにくかったけど、阿良川一門でナンバー1が一生でナンバー2が志ぐまだからナンバー2とか言うのがまずいと言う事か?
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ただ、一剣曰く、一生もあれで昔と違って内と外で顔を使い分ける様になったと言うのだ。
その顔の使い分け、中央亭めがねのまんじゅうこわいの批評の時に柔らかい言葉をかけるのだ。

からしはそれを理解あるアピールだと見ていた。そして丁度そこに居た寿限無ちゃん事朱音に自らのアピールポイントを語る。自分は伝統だのと言うのとは違う落語が出来る。それに自信を持ってると。

そう言ってからしの出番。昨年と一昨年は大変ウケて優勝した。でも今回の審査委員長は一生。どう評価するのか。その心配を一剣がしていた。一方で会場の若者はしぐまの登場で沸いていた。

しぐまの落語とは?大学の落語研究会に入った時に、そこで従来どおりの古典落語をやっている姿を見て、これは何だと思った。瓦釘?八寸?全然眼の前にそれが浮かばない。そんな言葉を使って現代の我々に何が分かると言うのか。
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これは確かにそう。私は子供の頃から祖父母世代の影響で落語をTVで見ていたけど、高校時代に古典落語の本を読んで、まあ話は面白いものの、分からない単語が多い。色々読んでいる中で何となく理解する様にはなったが、それは知る努力があったからで、その場にポンと聞きに来た現代人にはそれでは通じない。通じない筈のところを、話の流れの中から「瓦釘とはさぞかしデカい釘なのだろう」「八寸はさぞかし長いのだろう」と言う理解につなげる語りが出来るかどうかが勝負だと思う。知らなくても瓦釘を想像出来るほどに。

でもからしはそれを選ばなかった。現代落語にしたのだ。ただ、ゼロから現代落語を作るのはとても難しい。ではどうしたか。

場所はとある大学。登場人物は教授と大学院生。大学院生が教授から「発表の中でBMの箇所は再考の余地がある」と言われた。でも大学院生はBMが分からない。分からないけどその場は教授に対して分かった風を装う。

院生室か実験室に戻ってゼミの学生に「BMの件についてまとめろと言っただろう」と調べさせた。
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ああ、転失気をやったのがここに生きたか。

と言う事でこの後は転失気がどう現代風にアレンジされているか。ある意味ではパロディされているかにかかって来るが、うまいね、コレ。原作者(末永裕樹氏)が考えたの?この落語は可楽杯の若者にウケる方向に特化した内容。そのとおりに会場で大ウケしていた。ちゃんとサゲに向かった場面での齟齬がうまく出来ている。そして最後のサゲ(とりくみ=くみとり)もしっかりしていた。

ただ、これで一生がどう思ったか。何しろ朱音父の志ん太が真打昇進試験で芝浜をやった時にあんなものは芝浜ではない。今日ここにあがった者は全員破門と断じたのだから。

一剣は批評を聞かれて「ウケてたね」と、自分の批評を避けた。
そして一生。正直に言って自分は笑えなかった。自分が対象じゃなかった。でも今日ここに居る若者にウケていた。そう言う創意工夫は大事だ。今後の活躍も期待しているよ。

それ、あの、お祈り構文と同じなのでは?
ただ、からしは評価されたと受けているみたいだ。だから朱音に対して創意工夫の無いおまえでは駄目だと。まあ一回目の寿限無しか聞いていなくて決勝でも寿限無だ?としか見てないから、これは仕方ない。

これを聞いていたこぐま、まさか一生が改作落語を評価したのか?嫌な流れだ。次は高良木ひかるが「アレ」をやるんだぞと。
「アレ」とは?

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