あかね噺・第4話
居酒屋「海」で一週間修行して気働きの修行をした朱音。享二はよしでは高座にあがれと言って連れて行かれたのは住宅型有料老人ホームだった。高齢者施設って種類が沢山あるんだよね。住宅型は自立出来るけど色々やって貰いたい人向け。と言う事で今回朱音が演じる相手は認知能力としては普通の人レベル。
行ってみて思った。ここは話を聞く人がどんな生活をしてる人なのかが見える。今までよりも相手に合わせた話がしやすい。
持ち時間は15分。落語としては短い。その中でも朱音はまくらを始めた。相手の反応を見て自分の語りを合わせて行く為に。私は勿論と言う表現もおかしいが、落語はやった事が無いけれど、社内教育の講師は何年かやった。他の場面の講師もそうだと思うが聞き手との対話によってこちらの話にひきつけると言うのは普通に行う行為。
ただ、ここで行われた目線を合わせて微笑むとか、そう言うのはやらなかったな。朱音は「海」で教わったそのやり方で一人興味無さそうにしていた相手もひきつける。
そして話は「子ほめ」あらすじは作中で言われたとおりで、相手を褒める時に少しづつ若い年齢を言えと教わるのだ。これがまあ典型的な手順書に書かれていないと出来ない系で、50歳なら60歳ならといちいち該当パターンを聞かないと言えない。噺の長いバージョンだと教わっていない若い年齢を言われて、いいから今だけ45って事にしておけと言って、相手が仕方ないから45と言ったら、待ってましたとどう見ても厄そこそこだと言ったら、俺はそれより若いんだと殴られる。それに懲りてやっと少しづつ若い年齢と教わってそして子ほめの番。生まれたばかりだから1歳だ(作品の時代背景では数え年)と言われて、オチが普段聞いてるのと違った。半分って言ってたけど私が知ってるのは「どう見てもタダだ」。
始まった時はここで何か躓くかなと思ったが上出来で、よしそれならと享二は兄弟子の芸を朱音に見せてやる。それは師匠の志ぐまの背中を見て覚えた事。師匠と言うのは何の見返りも無いのに弟子をとってそれを育てる。自分も後輩に対してそれと同じ様に指導するのだと。
享二の落語を聞いて朱音は感じた。享二は真面目だ。え?それってどういう事?
話を見ていたら、享二は志ぐまから言われていた。おまえは生真面目にやれ、それが強みだと。芸をやたらと真面目にする事で面白味が出て来る。今日の享二の三方一両損の芸はそれだった。
無事高座が済んで「海」で夕食。享二、今回で朱音を認めてくれて「君」から朱音呼びに変わった。良かったわねーとミクちゃんと柊が言ってくれたのは良いのだが、うっかり柊が中間テストの話を出したものだから、すっかり忘れていた朱音に対して享二が学生の本分は勉学だとお叱りを受ける事に。冒頭でどっちも大丈夫っすみたな事を言ってたのでフラグだなとは思ったが、片方だけのフラグで良かったね。

