【推しの子】(第3期)・第32話
かなの記事とのバーターとしてアイの隠し子の件を芸能実話に渡したアクア。当然怒るルビー。アイの過去を汚してしまった。でも言ったよね、痛みを伴うなら仲間を救うと。それは言った。しかしアイの過去はルビーにとって不可侵であり、家族としてアクアもそれは同じだと思っていた。それを犯した以上もうアクアは家族ではない。いくら死んだ人間の代わりに今生きてる人間の為になるとは言っても。
この時点ではルビーもミヤコもB小町を活かす為の策にしか見えてない。だからルビーは思い切り怒ったのだ。だがアクアは自分が居なくなったあとでもと思っている。どういなくなるんだ。やはり犯罪者として収監されるのか、あるいは刺し違えるのか。
ともあれ賽は投げられた。ミヤコにはこの状況を十二分に活かして貰うしかない。
その結果、新B小町はアイが成し遂げられなかった事をみんなから期待され、仕事も増えた。かなもそうだった。でもかなとしては今回でしみじみと思った。自分はこのままアイドルをする人間ではない。やはり役者として生きて行く。バーター記事を提供したアクアにはその事を告げた。
アイの事を世間に公表した事で怒り心頭な人間はもう一人いる、斉藤壱護だ。そこにアクアがのこのこ行くのには理由がある。この時点では壱護はアクアが自分達を売り出す為にやったとしか思っていない。でもアクアがそんな軽い考えで動いた筈がないじゃないか。
自分はアイを殺した真犯人を知っている。壱護の方は気づいてなかったのだ。だからそれは誰だと迫るが、壱護には言えない。なぜなら言ったら単に殺しに行くだろうから。アクアは単に殺すだけでは済ます気はなかった。この世の地獄を見せてから殺す。それは、なんとまあ子供の頃からずっと考えていた事だったのだ。
その為には壱護の力が必要だ。カードは揃った。あの暴露記事で最終章の幕は上がった。もう後戻りは出来ない。
揃ったカードの一人が五反田。このあともう一人カードが出るのだが、長い話を経てポツリポツリと登場した人間が全部アクアのカードになって行ったのか。
五反田はあの時の約束を果たす時だと言う。あの時の約束って何だ?
アイが生きていた時に五反田はアイから頼まれていたのだ。ドキュメント映画を作ってくれと。最初は断ったのにアイに押し切られてずっとビデオを撮り溜めていた。そうやって進んでいてドームライブも撮ったら完成へ、と思っていた前日にアイが殺されてドキュメント映画は全部お蔵入りとなった。それはアイの本物の素顔を撮った物も含まれている筈。
これを使って「15年の嘘」と言う作品を作る企画を、あの鏑木に持ち込む。力のあるプロデューサーで、そして彼もアクアのカードだったのか。本当に長い時間かけてカードが揃ったのだ。
鏑木は内容は面白いと思いながらも、これはセンシティブすぎてスポンサーがつかない、だから作る訳には行くまいと言う。しかし裏取りが出来ている。アイ本人の言葉はある(あのドキュメント映画の映像か?)。そしてアクアと五反田で脚本を書いた。アクア自身が書いたのも大きいが、多分鏑木はアイの言葉が取れていると言うのに惹かれたのだろう。みるみる目つきが変わった。よし、やろう。
キャストを早速考える鏑木で、ルビーなどおなじみのメンバーを挙げたが、肝心のアイ役は誰かと言うと、売れっ子のアテがある。それは片寄ゆら。いきなり初登場。
ところがこの話をマネージャーからちょっと聞かされた片寄はボヤいている。相手は誰?おや?ミキさん?星野ルビーで表情が変わらない、変わらないのが逆に意味があって、こいつが真犯人の か。だとしたら片寄がヤバいのでは。
そして休みの話の時に片寄が来週は山登りする、アプリで記録取ってる(その画面は「ヤマップ」だな)と見せる。山登りとはちょっと唐突だなと思ったら、ミキさんが気をつけろと言うのだ。あー、益々ヤバい。
そして警告されたとおりの事がおきる。片寄は転落して死亡。
カミキヒカル、こいつは光を持つ人間を殺して消すのが生きがいなのか。
アイもそれで。
ただのアイを妊娠させた中学生って役割じゃなかった。アクアの激しい復讐心をぶつけるにふさわしい相手だった。

