違国日記・第7話
朝が自分の気持ちと葛藤の末に学校をサボり。学校からの連絡で槙生が知って笠町と塔野に助けを求めた。まあ塔野は制度上の役割から連絡しない訳には行くまい。笠町は、他人に助けを求めるのも簡単だろとか言うが。
えみりから心当たりのありそうな場所を聞いて、以前朝が気に入っていたタピオカ屋へ。その途中で槙生が驚くのだ。え?学校をサボった事のない人間が存在するのかと。いや、私の周辺は全員が学校をサボった事の無い人間ばかりだったからそっちの驚きの方が驚きだよ。そりゃサボる人間も居るだろうけど、サボらない人間が存在するのかと驚かれるのは。
ただ笠町は一度だけラーメンを食べにサボった事があったそうだ。その後の話を聞いて塔野が笠町の為に怒る。塔野弁護士、本当に真面目な人間だな。大人が子供の事をちゃんと心配してると言うのを本気で見せる機会だとも言うし。その発想は無かった。
ともあれ朝はタピオカ屋に居た。大人三人がそれを囲んでタピオカを食べる。飲む?私もタピオカ食べた事無いから。
本気で心配してるんだけど朝はそれを素直には受け取れない。だから何かで自分を防御したい言葉が出る。それが槙生の部屋の汚さになるが、そこは槙生があっさりぶった切った。それは今関係ない話だ。
マンションに帰ってから、いつ渡すべきか考えて渡してなかったあの日記を朝に渡すのだが、朝はこんなの読んでも母が本当は何を考えていたのか分からないと言う。朝は答を求めていたのだ。母は本当に自分を愛していたのか、そうでないのか。それをどう受け止めれば良いのか。でも槙生は確定出来ない事は言わない。状況証拠としてこれだけ他の人に対して文章を書けるのは一筋縄ではない。
槙生に問う。大事な人が死んだ事はある?それはとりもなおさず朝からしたら大事な人を喪失したと言う事だ。大事すぎて勝手に死んだとしか今の朝には表現のしようが無かったのか。因みに私は一度ある。そして月並みな事に何故自分でなくてその人が死んだのか代わりになれなかったのかと激しく泣いた子供時代はあった。ただ、それが大きすぎてそれ以外は感じなくなっちゃったかな。
朝はその感情を誰かと共有したいと思わないのかと言うけど、その点は槙生と同じに感じる。自分の気持ちに他人が入り込むのを求める気ににはならない。朝はそれじゃ寂しいって言うけど。一方で槙生のキャラクターがよく分からない。これだけ他者とは垣根を作ってるのに、笠町とかとよくもまああんな付き合いが出来るものだ。この点は不思議。ともかく朝には全然分からない。
その憤りを、淹れてくれた紅茶を捨てるまでは良いけど、カップを割るのだけはやめておけ。二度ともとに戻らない。
そして朝は槙生の小説を読んだのだ。
あんな事を言っておいて、なぜこんな感情を描く小説を書けるのか。それは本当にそうだね。特に「心」の物語を書けず「事」の物語しか書けない私には分からない。
朝はこれだけの事が書ける槙生がどうして自分には解答をくれなかったのか。
やっと両親を喪った感情と向き合える。

