葬送のフリーレン(第2期)・第33話
ビーア地方にやって来ました。いかにもビールを作っていそうな地名。
北部高原は人があまりいない地域の筈だが、この地は多くの人が居る。北部高原の穀倉地帯だからだそうだ。でもフリーレンはここであまり長居をしたくないから物資を調達してさっさと行くよと言う。また会いたくないヤツが居るのか?と思ったらやはり声をかけてくる者ありけり。
100年ぶりじゃないかと言うそのドワーフの名前はフェス。ドワーフなので、これ位は生きていた。でもフリーレン曰く80年ぶり。
フェスはフリーレンに頼みたい事があると言うのだ。フェスは長年ここの秘酒とされている皇帝酒を探していた。食事処でも噂になっていたヤツだ。漸くその場所に辿り着く事が出来た。最後のところをフリーレンにやって欲しいと言う。
ともかくその現場に案内して貰う。フェスはそこに行く為に一人で鉱道を掘っていた。ドワーフのトンネルだから当然天井が低いのだが、その先には広大な空間があった。ここに来たかったのか。そしてフリーレンに頼みたいのは、最後の扉の封印の魔法を解く事だ。
そこには石碑があって古エルフ語で皇帝に献上する最高に美味い酒(皇帝酒ボースハフト)があると書かれていた。書いたのはミリアルデ。
しかしフリーレンは嫌だと言う。フェスは対価としてライヒ金貨20枚をくれると言うが、そんなものでは話にならないと。なのにフェルンとシュタルクは目の色が変わっている。やってあげましょう。でも解除に三ヶ月はかかるよ。たった三ヶ月じゃないですか。一週間でもブーブー言うフェルンの言葉かよ。
フリーレンには理由があった。一生かけて何かを求めその結果がクソまずい酒だったらどうする。あの碑文を書いたミリアルデがそうだったのだ。自分の一生はこんなものだったのか。そしてミリアルデはあの碑文を残した。ひでーヤツだな。
でもハイターは違った。一生かけて求めた酒がクソまずかったらどうする。ハイター曰く、その時は笑い飛ばす。
愈々封印が解かれる。この時、ちょっと思った。長い年月で熟成されて美味い酒になってると言う事はないのかと。でも飲んでみたらやはりクソまずい。あれ?シュタルクとフェルンは飲んでも良い年齢なの?この世界の放棄次第だけどさ。
フェスはハイターと同じだった。まずい!しかし笑えるじゃないか。これをみんなにも振る舞ってみんなで笑おう。酒は楽しいのが一番。そうか、ハイターの逸話が入ったら同じになるか。でもこれが分からん。私は酒を飲まないし偏食大王だから自分がまずいと感じたモノは絶対受け入れない。
北部高原の流通はノルム商会が一手に引き受けている。しかし最近その流通が滞っていて、今日のパンは皿に乗せるとゴトっと音がする程の硬さだった。そして今日やって来たのはそのノルム商会の本拠地。ノルム商会は流通を牛耳っているから面倒は起こしたくない。あ、これ、フラグか。
到着の受付は一級魔法使いフェルンが行ったが、受付はフリーレンの顔を見て血相を変えた。お尋ね者かいフリーレン。
商会長の所に連れて行かれて言われるには、フリーレンには借金があって、それを耳を揃えて返して貰おうと言うのだ。先々代のノルム卿はいつ返しても良いと口では言ったけど、契約書にはそう書いてなかった。仕方ないので今まで貯めたお金を全部開陳。フェスから貰ったライヒ金貨20枚も出したけど、こうやって全部出すって事は多分駄目。全然足りない。
「鉱山で300年働くことになっちゃった。私の旅もここで終わりだね」
これ、どこかで見たと思ったら昨年バズったのか。
仕方ない。フリーレンをフェルンとシュタルクが買い戻さないとと思ったけど到底二人で払えるお金ではなかった。
穴掘りの格好をさせられてるけどフリーレンに力仕事をさせるのは全く以て意味が無い。当然大魔法使いとしての使い方がある。ノルム商会はこの地に銀の鉱脈があると見込んでそれがどこにあるのかをフリーレンに探索させた。私を誰だと思ってるんだ、とフリーレンは見事に銀の鉱脈を掘り当てた。
鉱山で一休みしてる所にノルム商会長がやって来た。わざわざ借金をたてにして、そしてここまで来たのは訳があるのでしょう?その通りで、ノルム商会は80年以上にわたって北部高原の流通を担って来た。しかし魔物との戦いで三割の兵士を失う程の痛手を受け、今は北部高原の流通もままならない。でも我々は商会だ。資金さえあれば立ち直れる。そして北部高原の人々に物を届ける事が出来る。
どうか北部高原の民をお救い下さいフリーレン様。
じゃあカチカチのパンしかないのを何とかしてね。

