お気楽領主の楽しい領地防衛~生産系魔術で名もなき村を最強の城塞都市に~・第1話
あ、これも転生モノか。今回は現世日本からの転生なので現代社会の知識をふんだんに持って転生。なのでたちまち神童として期待されるヴァン。特に生まれたのがフェルティオ侯爵家と言う大貴族の家だったので期待も大きい。大きかった。
それだけに教育係も優秀なのがついた。勉強は老執事長のエスパーダ。ヴァンが飲み込みが早いと聞いて買って出たのだが、確かにそうなのでガンガン行くよ。
剣術の方も、相手の動きや駆け引きと言うのを大人だった前世に持っているので、この時点では身体が覚束なくともそれなりに訓練したら年上の子に勝てる様になり、それを聞きつけた騎士団の副団長のディーが自ら買って出て、そしてガンガン行くよ。
或日、街の市場に見学に出かけたら父親に引きずられているボロボロの子を見かけた。奴隷として売りに来たのだ。丁度巨大なメアリー商会の前で、侯爵家の神童と聞きつけたロザリーが出てきたのであの子が奴隷なら幾らになるのか聞いてみた。
ロザリー、魔術適性は何があるのかと聞いたら盗みだそうだ。おや、変わった適性出て来たね。でもこれだと大銀貨3枚。たったそれだけかと怒り狂った父親がその子に乱暴を働き出したのでここでヴァンが大銀貨5枚で買おうと提案した。ああ、これで年齢の近いパートナーが出来るんだ。しかも盗みと言う特性がある子の。ともあれその場でロザリーがカムシンが奴隷契約をヴァンに結ばせた。屋敷に入れるにはそうするしかない。
さて、ヴァンが8歳になったので魔術適性を見る日が来た。
街ではヴァンに期待している。神童の噂もそうだったが、街に出た日以来ヴァンの人柄に市民は親しみを持ったのだ。
あー、これ下手したら魔術適性ゼロでは。
と思ったけどタイトルに生産系ってあったね。
父親の侯爵はよりにもよってただの生産系、別に魔術が無くても可能な適性など、それでは領民を守れぬ(ここの基準だけは良いのだが)とヴァンを葬り去ろうとした。文字通りに。
ここで長男のムルシアがヴァンを何とか庇った。
新しく得た侯爵家の領地の中で立地が悪すぎて全く発展していない辺境の村がある。ヴァンをそこの領主にして送り出したらどうかと。なるほど、隣国への牽制にもなるかと侯爵は納得した。命拾いしたヴァン。
こうして単身村に追い出される筈のヴァンだったが、ティルがどうしてもついていく、自分は専属メイドだからと言い出した。そしてカムシンは一緒。ディーも行くと言う。あの部下の二人も。あの二人、カムシンを助けた場に居た二人だと思うからヴァンの事を買ってるだろう。そして執事長のエスパーダ迄来た。老齢を口実に引退したと言って。
いざ出発となったら、ディーが幟を出してしまったので街中の人達が気づいて見送りに集まって来た。領民に慕われていたんだよ。侯爵が辺境の地は忠誠心が薄いと言っていたけど、そちらでも最初は冷たくてもこんな感じになるのではないだろうか。
領地で頑張れヴァン。
にしても現世日本の知識を持って生産系の魔術ったらこの世界では最強じゃないか。
取り敢えずレールガンでも作って魔物を一網打尽にしてみては。

