終末ツーリング・第9話
モビリティリゾートもてぎを離れて次はどこへ?と思ったら、出発しようとした時にヨーコには待ってと言う呼び止める声が聞こえた。
声に引き寄せられて行った先はホンダコレクションホール。どうもホンダのバイクや車が昔のものから集められて展示されているらしい。もう夕方過ぎで暗くなって来ていたから、暗くてあまりよく見えなかったが、ヨーコがこれが電源盤じゃないかなと言う装置を開けて切から入にすると電源が入った。
電力はどこから供給されているのか、アキバ放送局みたいにどこかにソーラーパネルがあるのか。
すると声をかけられた。ロボットのアイザック。横須賀のシュワちゃんとは違って完全にロボットで、ここの案内用に作られたものだ。
長らくお客様が来るのを待っていたって、アポカリプスホテルのヤチヨさんかよ。
それはさておき沢山のバイクや車にヨーコは目を輝かせる。
私は免許を取ってからずっとトヨタ車を買ってたので、ほとんどホンダとは縁がなかったけど、初代のシティだけは大学院時代の同じ研究室の人が乗っていたので乗せて貰ったし運転もした事がある。だからあのシティだけは見覚えがある。
本来は展示品には触ってはいけないが、今回は特別で、触ったり乗ったりさせてくれた。しかも動かせたらなあと言う要望にも応えてくれた。
一応動態保存されているが、整備は必要。皆でやろうと言うけどヨーコは寝ちゃった。ただその間に仕込みは出来た。
内燃機関のバイクが動く。アイリはヨーコなら大丈夫と言うがその確信はどこから?溝の無いタイヤは怖そうだな。そしてアイリの車も並走する。Googleの車みたいなのを積んでるなと思ったら、運転も遠隔操作だった。二人の走りにに過去の車やバイクも走り、観客も喜ぶ。あ、これって付喪神じゃないか、まるで。
この日が再び来るのを永く待っていた付喪神達。満足して皆昇天してしまった。あのアイザックも。倒れたアイザックの再起動を試みたが分解してみたらもうずっと前から壊れた状態だったのだ。

