終末ツーリング・第3話
世田谷と新橋と有明とビッグサイトと言うので今回は随分細切れかなと思ったら、新橋と有明は事実上の経由地。
まずは世田谷で、水が切れてしまってどからか調達しないといけない。せせらぎの音が聞こえると言うから世田谷でせせらぎと言ったら等々力渓谷だなと思ったらやはりそうだった。等々力渓谷って今って整備中で行けないんだっけ。
綺麗そうに見えても生水はどうなのか分からない。便利グッズで水の成分をすぐに調査しておまけに殺菌まで出来るのだ。あの殺菌、何でやってるんだ。光ってるけど紫外線みたいな仕組みならバクテリアのDNA破壊なんだろうが。一瞬だったな。
次は食べ物の調達。住宅街だから何かあるのではと随分探して大きな家でやっと缶詰を発見。お湯を沸かして温める。やはり荒らされていない所にはあるねと言うが、逆にこの終末世界が来た時に荒らされる期間はあったんだ。一方で自動車が路上に放置されているから終末の現象は一瞬にして起きた様にも見えたが、この後のビッグサイトを見ると一瞬ではなさそう。じゃあなんで車は路上に放置されているんだ。
次はバイクが沢山ある場所に行ってみたいと言うヨーコの希望でビッグサイトへ向かう。でも有明は埋立地で水面上昇してると道路は水没してるのでは?と思ったが、それならゆりかもめの軌道を使おうと。でもゆりかもめの軌道が生きてるならレインボーブリッジに繋がる道路も生きてるのではなかったのか。
ゆりかもめの軌道は真ん中に案内軌条があって両側はタイヤで走れる様になっているのでバイクで楽ちんに走れる。こうしてビッグサイトに到着。
東館のガレリアとか一階は水没していて二階だけ見て回ってもバイクの展示が出来る空間は無い。なので西館へ。西館は二階以上があるが、当然バイクが普段並んでいる訳ではない。
西館への移動はあの長いエスカレーターを歩いて登るが、ヨーコがエスカレーターを歩くのって変な感覚になるよねと言う。これはちょっと疑問。我々が変な感覚になるのはエスカレーターの形状を見たら必ず動いてる状態なので脳がそれを学習してしまっているから。でもヨーコってここまでの過去を見るとエスカレーターを使った事があるのか?一応毎回見る夢は通常の日常生活の世界だけど、ヨーコ的にはそれは実際には体験していない事になっているのに。
そんなのを見ていたら、あ、コミックマーケットみたいなのが「強行開催」された痕跡が残っている。これを見ると終末までは時間があって、その間に文化を残すのだと開催したんだな。でも開催の痕跡があると言う事は、開催中にもうにっちもさっちも行かなくなったのか、或いは人類の痕跡としてこの状態をわざと残したのか。「脱出前」って書いてるな。
ヨーコが手に取った本、薄い本って言うけど標準的な同人誌から見たら分厚いぞ。
そして横浜横須賀で出来なかった事をここでする。それは海水浴。一応危険な生き物が居ないかアイリがサーチして、何か居たと思ったらペンギンでした。
水着はどうしたんだろう。途中で調達したのかな。二人だけの生活なら要らないのに、でも儀式的に「海水浴の時には水着を着ます」な感じで用意したのかもしれない。
そしてラジオの電波が入る。FM波。東京地区で85.3MHzって今の現実には無いよね。
秋葉原からと言うが、果たして人間がそこに居るのか。

