とんでもスキルで異世界放浪メシ2・第15話
ドランの町のギルドの宝の筈だったミスリルの剣で地竜を解体しようとしたらあっさり折れてしまってエルランドはすっかり意気消沈。でも一方で神々の都合で今度はスイに鍛冶神の加護が与えられて、ミスリル鉱石を使って短剣を鍛造してみたのをエルランドに貸してみたら、これが豆腐を切るかの如く地竜が切れる。切れる、切れるぞー!と興奮したエルランド、これからきっちり解体するから二三日待てとの事だった。地竜の料理はそれまでお預け。
それではそれまで何をしてるかと言う事で、フェルはダンジョンに潜って新しい加護でどれだけ強くなったか試してみたいと言う。ドラちゃんも。おまけにスイまでもダンジョンに入りたいと。みんなの声に抗しきれずムコーダはダンジョンに入ろうとしたが、受付の時に一度ダンジョンに入ったら広いから数日はダンジョンで暮らす事になると聞いて、準備をしなおして入る事にした。フェルもダンジョンの中でろくな食事が摂れないと聞くとそれに従わざるを得ない。
と言う事で何日か分の食事を仕込んでおこうと市場へ食材の買い出しへ。でも肉は高いのでフェル達に現地調達して貰う事で野菜だけ買って帰って来た。地竜の肉を料理するにしても今の携帯コンロでは心もとないと思っていたムコーダだが、丁度魔導コンロが売りに出されているのを発見。これ、イイナと思ったが、値段が金貨860枚。結構する。
フェル達からねだられて、それにカセットコンロだってガスカセットを買うのにお金がかかる。よし買おう。
と言う事で早速魔導コンロを使って料理開始。今日の夕食はブラッディホーンブルとワイバーン肉の牛丼。ああ、それ食べてみたい。
翌日はダンジョンで食べる為の料理を作る。一品目はオークジェネラルの煮豚、二品目はレッドボアのロールキャベツ、三品目はブラッディホーンブルのチンジャオロース、四品目はオークジェネラルの豚汁、五品目はワイバーン肉のビーフシチュー。この作品、料理がほぼ全部肉料理なのが圧倒的な好感度(肉料理しか食べられない偏食の感想)。
この間にスイには自分の護身用にミスリルショートソード+を作って貰った。まあムコーダのスキルだと本当に護身用で、自分から戦いに赴くのは無理だよね。
そうこうするうちに地竜の解体は終わったと倉庫に呼ばれた。
行ってみたらエルランドが見事に完全に解体を終えていた。凄い素材の山だ。
そしてドランのギルドが買い取るのはアースドラゴンの血と、肝(半分)と、牙一本。え?それだけ?周りにあるのは買わないの?聞いてみたらこれだけでもギルドが傾く程の金額(金貨3800枚)だそうだ。地竜すげーな。あれ?ギルドが傾くって言うからもっとだと思ったのに、魔導コンロ4台分にしかならないぞ。
と言う事で残りは全部ムコーダのアイテムボックスへ。肉はちゃんと冷蔵してあってこれもアイテムボックスへ。
さあ、地竜の料理です。エルランドが自分も食べたいと言う事で早速エルランドの屋敷へ。地竜をどう料理するのかと思ったが、大きな塊にして周りに野菜を置いてオーブンの中へ。どうなるのかなと思ったら、地竜のローストドラゴンだった。
ムコーダ、食べてみたらこれがうまい。途方もなくうまい。地竜の肉すげー。
フェル達も大いに喜んでいる。ドラちゃんは共食いにならないのかと思ったら、種が全然違うそうだ。
この間、エルランドが静かだなと思ったらあまりの感動で泣いていた。
さあダンジョンへ。ダンジョンに入っちゃうとお供えができなくなるかもしれないので神々へのお供え。ニンリル達がワクワクしながら待っていた。が、それに注文をつけるヘファイストスとヴァハグン。おまえらちゃんとムコーダに防御系のスキルを与えているのか。生半可な加護ではムコーダに何かあった時にどうするんだと、ヘファイストスが強制的にムコーダに新しいスキルを付与した。何だろう。
次の日、ダンジョンに入る受付に行ったが、この受付嬢誰だったけ?もう覚えてない(ヴィアンカと言うらしい)。ドランのダンジョンが盛況なのでこちらのギルドの手伝いに来てるのだそうだ。そして彼女はフェルのファン。うーん、思い出せない。

