転生悪女の黒歴史・第2話
現世日本で厨二病を炸裂させて異世界設定を作った佐藤コノハだったが、社会人になって黒歴史として葬った筈が事故でその世界に転生してしまう。ところが自分の設定では誰からも愛される主人公のコノハの筈だったのが、よりにもよってその敵役の妹のイアナに転生してしまうのだ。ヤバイ、このままでは主人公の敵として殺されてしまう。それは何としても避けねばならない。だから姉のコノハを愛する妹として振る舞わねば。これが大前提。
喫緊の問題は自分を暗殺する者として執事ソルが身近に置かれている点。ソルの視点を何とか変えねばならない。
今日も今日とてお花見に来た時にうっかり躓いてコノハを押し倒したらコノハに害をなそうとしたのではと疑われる。
このお花見の茶会で事件は起きる。コノハは何者かに攫われた。イアナは思い出した。黒歴史二話目、コノハはバーバラの森で魔獣に攫われてた。それは淫獣。当然それを設定したのは佐藤コノハ。中学に入って知った知識の中にはその頃の年頃に初めて知る淫らな内容があり、それにも嵌まって自分でこの話を作ったのだ。淫獣にハマる厨二病ワロタ。
淫獣がコノハを攫って行ってしまった。そして見失う。このままではまずい。知ってる内容をある程度当たり障りなくギノフォード達に教える。あの魔獣は攫った直後は獲物を楽しむ。また夜は活動が鈍る。だから今夜中に救い出せばコノハは無事。
ただ、こんな内容を知ってるのは当然ソルからは疑われたが、そんな事を言ってる場合ではないと魔獣の巣へ。
しかし魔獣の巣に辿り着く前に他の魔物が襲って来た。ギノフォードと兵士はそちらと戦っていたが、コノハの悲鳴が聞こえたので思わずイアナはそちらへ。元の設定と違うのは叔父の事件を防いだ事でこの世界のコノハは魔法が使えない。襲われたらひとたまりもない。それで一心不乱でコノハを助けようと淫獣の前に立ち塞がったけど、自分を守る為にコノハを守るつもりがこれではここで死んでしまうではないか。
ここにギノフォードとソルが間に合った。二人にかかったら淫獣など一撃。そしてこの時にイアナは少し負傷したが、一方でソルとかギノフォードにはコノハを守る妹だと認められる。
だからギノフォードはソルに対してイアナ暗殺の指令を撤回した。ソルはギノフォードがそう言うのならと従うが....でもこれで簡単に危険から逃れる筈無いよね。
父からの手紙は舞踏会への招待状。この舞踏会は黒歴史三話。舞踏会はまずい。
イオナはコノハに踊るなと言う。
イオナは全力でコノハが踊るのを阻止しようとする。そんな話を作ってしまった佐藤コノハ。それは夏休みに誰からも誘われなかった恨みを反映した話にしてしまったからだった。舞踏会で見事に踊って見せたコノハは聖女認定されて旅に出る。だがここでもネックは魔法が使える様になっていないコノハが旅に出ては危険極まりない。コノハが傷ついたら自分も殺される。
コノハに近づく相手を全部イアナが相手する。
しかしこんな事をしていたらソルがイアナをダンスに誘った。知らぬうちにイアナも良い感じを堪能していた。
そしてソルはイアナが何者なのか、ギノフォードから指令が取り消されても悩んでいた。本当にコノハを守ろうとしてる行動なのか。それを見極めたい。
ソルの行動に疲れたイアナはゲストルームで休む。だが、そこに行く途中で不穏な事が背景で起きていた。あれ、どう見ても火が炎上しそうだよね。
案の定、あんな小さな火から大きな火災が発生。ギノフォードとソルはコノハは大丈夫かと探し回った結果、無事なコノハを発見したが、ここでコノハは倒れていた事情を説明した。実は今日は足を痛めていた。でも舞踏会を楽しみにしていたからそれを隠していた。なのにイアナはそれに気がついて、だからきっと自分が無理してダンスするのを防いでいたのだと。なんだって、イアナはコノハの為に行動していたのか。
ではそのイアナはどこに?
炎上に巻き込まれてました。寝てたので避難が遅れた。自分はこのままここで死んじゃうのかなと思ったイアナを救い出したのはソルだった。イアナはどんな人間なのか、今後も見極めさせていただきます。
イアナ、今後もコノハを守らないと殺されるのかと思った。

