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瑠璃の宝石・第13話・最終回

曜子のおごりで温泉旅行?何かあったっけ?前回は鉱石ラジオの話だった筈だがと見返したらCパートでくじ引きで金色の球を当てていた。

と言う事でどこかの温泉にやって来ました。渋温泉みたいなの?どうもそれっぽい。このはな綺譚だね。そして部屋に入るなり格天井に興奮する曜子。曜子の趣味ってどこにあるんだ。色々広いのでは。

早速曜子は凪を連れて見物へ行ってしまった。と言う事で瑠璃と硝子が部屋に残る。楽しそうな凪と硝子を見て楽しそうと思った瑠璃だが、それを聞いた硝子から瑠璃は将来どうしたいのか突っ込まれて話を逸らす。

湯たんぽとか見ていたら凪が石のリングを持って来た。これ、なんだと思う?石灰で出来てるみたいな、リング?
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なんだろうと思って旅館の中をウロウロしてたら、温泉の管が見えた。ああ、そうか。それか。温泉って泉源から引っ張って来る管の中に石灰とか鉱石成分が固まるんだよね。ミネラル豊富であっと言う間に詰まっちゃう。だから温泉の維持は凄い大変だと聞く。

温泉だけで考えると大変だね、だけど地質鉱物的に考えるとこれらは地下から色々な経緯で登って来る成分なのでそれらを凪から解説。

温泉に入りながら重大事項を聞いてしまった。凪が学芸員として博物館から誘われていたけどお断りしたそうだ。大学にこのまま残って教授を目指したい。凪がすぐにでも居なくなるかもしれなかったと聞いて身体を洗っていた瑠璃と硝子がすんっとんで来た。

高校生じゃ院生のその先の生活はなかなか想像出来まい。正直私も全く想像出来なかった。院に行って分かった。将来の設計が全然出来ないと言う事を。だから曜子も言っていたが、学芸員の職に就けるだけでもそれは生活設計がある程度出来ると言う事なのだ。大学に残っても必ずしも教官の席がある訳ではない。オーバードクターを何年も何年もやってそれでも教官の職に辿り着けない場合がある。一方で講座の教官の席次がうまく空いていそうならすっぽりと入れるかもしれない。

凪や曜子の話を聞いてこの二人でも将来に悩むんだと思った瑠璃。一方で硝子は二人を目標にして頑張ると言う。これを聞いた瑠璃、置いてきぼりの気持ちに。
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そんな事もあって、温泉に来る前はあれだけパクパク食べていた瑠璃の食が進まない。硝子は昼に食べすぎたのではと言うけど、凪は気分転換に誘った。

あふれる星空。今日は流星群は来てないが、そんな日だって流れ星はある。流れ星、確かにいくつも見られたがそれは一瞬。なんでもすぐに終わっちゃう。ずっと今が続けば良いのに。それはワイワイやってる今の生活が続けば良いのにもつながる。

そんな瑠璃に凪は次の楽しみを求めよう。流れ星を確保するぞ。この屋上には隕石が落ちて来ている。そうなんだよね、私の場合は生物学だからどんな場所でも大気に舞い上がった微生物がそこに落下して来てるとすぐに思うが、鉱物だってそうで例えば隕石の欠片、非常に小さい欠片がやはりどこにだって落ちて来ている。だからここに溜まってるのを持ち帰って顕微鏡で調べてみよう。

え?顕微鏡?
曜子、持って来ていたのかよ。
それにしても温泉旅行に来てこの状態はどうなんだ。好きだからそれで良しと言われてものんびりした感が一掃されてしまった。
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隕石は球体で表面に特徴的な模様が出来る。なのでそれを探したら隕石に辿り着けるかもしれない。と言ってもそうやすやすとは見つからない。多くの場合は球体でも人工物。

隕石探しで今の楽しいを終えて次の楽しいを見つける事が出来ると思いつつ瑠璃が顕微鏡を覗いたら見つけました。

知りたい事が増えて行くのは楽しい。
瑠璃はどうしても綺麗楽しいを求めたせいか研究者への道に踏み出せなかったみたいだけど、別の意味で瑠璃は目指した方が良いと思う。

と言うのはこのシリーズを通して瑠璃の「引きの良さ」は尋常じゃない。
全部瑠璃が見つけてるよね、今回の隕石も。
研究者としての「引きの良さ」はもうスキルだよ。
で、最後の場面で成長したみたいな瑠璃がまた何か見つけてるし。

 

瑠璃の宝石、良かったなあ。
こんなジャンルの作品もありなんだ。

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