薫る花は凛と咲く・第9話
凛太郎の様子がまたおかしいぞ。うん、とうとう薫子を好きと言う気持ちを否定出来なくなっちゃったからね。千鳥が夏服になって多分桔梗も夏服。夏服の薫子を想像したらまたぞろおかしい。
翔平達はおかしいけど、もう凛太郎は何か困っていたらきっと言ってくれると信じてる。それはさておき、土曜日に凛太郎の家に遊びに行ってもいいかな。これには凛太郎は戸惑った。トラウマがあったから。あんななりして実家がケーキ屋なんておかしいと言われた過去があるから。と言うか、今日まで実家の事を話してなかったのか。あんな事があったから余程聞かれない限り自分から言わなかったんだろうな。
固まった凛太郎を見て、あれ?まずかったかなと思った翔平達だが、凛太郎はあのトラウマを乗り越えて、彼らなら大丈夫と母に確認してみる事にする。
当日、三人がやって来た。やはり来るまでケーキ屋だとは知らなかった。そして当然の如くこの三人なら何故もっと早く言ってくれなかったんだと喜ぶ。おかしいとか言う筈が無い。母も凛太郎が友達を連れて来た事を喜んで迎えてくれる。
それではと言う事で店の二階の居住区へ。翔平が早速部屋を物色して写真を発見。そこには兄が写っているそうだ。この後の回想で父親と兄も出るけど、今までこの二人はチラとも登場していなくて、どうしてるんだ。聞かれた時に辛そうな顔をしなかったのを見ると死別したとか離婚したとかそう言うのではない?
そんな時に母の呼ばう声。何かと思って階段の方へ行くと、薫子と昴が居た。おお、薫子と昴がプライベートで凛太郎を訪問する筈はないと思うから、たまたまお客さんとしてやって来たのを母がこれは好都合とばかりに入れたんだろうな。
そんな訳で昴なんてカチコチ。
と言う事でみんなで一緒にお昼食べてね。どんな顔して会えばと思っていたから薫子を見て赤くなる凛太郎。そしてそれに気づく母。
母、いつになく腕をふるってくれた。総じて茶色いけど。茶色いのが大抵美味しいんだよね。食事をしながら翔平が直撃で聞いて来た。いつから金髪ピアスにしてるの?まあ翔平だからね。なので凛太郎も話してくれた。中学の時から。なんとなく憧れて。
そのもっと踏み込んだ理由を凛太郎が話してくれた。小学校時代全然友達が出来なかった。そこで親がケーキ屋に連れて行ってくれた。ケーキ屋とか、実家がケーキ屋なのにと思った凛太郎が食べてみてこんなに美味しいケーキを誰が作ってるんだとふと厨房の方を見たら外国人の金髪の人が楽しそうにケーキを作ってるのが見えた。それが切欠。自分もああ言う風になりたい。
凛太郎はその日の帰り、両親に自分も金髪ピアスにしたいと告げる。並大抵の親なら「なんでまたそんな事を!」が第一声かもしれないけど紬両親はあっさり歓迎してくれる。初めて否定されない自分が居た。
それを聞いた翔平。ここでも凛太郎を受け入れる最初の言葉を出す。見た目以外で変わったのか?いや。だったら小学校時代の連中って見る目が無かったんだ。こんないい奴の凛太郎を見た目だけで判断するなんて。それは薫子も同意。
回想の小学生の凛太郎、そんなに怖い雰囲気は無いので、本当に見る目が無かったんだなあ。
こんな会話を聞いていた母杏子。良い友達が出来て感無量。杏子は凛太郎が金髪ピアスになりたいと言ったその直後、まずは自分が金髪ピアスにして凛太郎がやりやすい様にしてくれたのだ。以前凛太郎が泣きながら全部諦めるよと言ったのを思い出して凛太郎がしたい様にと。え?何?こんな良い家族とか、都市伝説級では。
終わったかなと思ったらCパート。
夏休み何かしようぜ。海とか花火とか。イイネーと盛り上がるけど、その前に期末試験あるからね。
じゃあここのみんなで勉強会しよう。

