Turkey!・第6話
来なかったな、寿桃ちゃん、ってこれは何の集まり?小麦と小豆がここに居る。庵珠も居たか。仲良くなったね。誰か騎馬の一行が見えて小麦は傑里の所へ駆けていく。
何かと思ったらどこかの領主の使いらしい。傑里が出迎える。五日前にこの付近の山中で面妖な光が瞬いたが何か知っているか。希がスマホの懐中電灯モードで場所を知らせた時か。確かに絵面では凄い発光していたけど、噂になる程に光るのか。傑里は何も知らないと押し通す。
続けて馬上の人間は寿桃の支度は出来たかと聞くが未だでございますと答えた。この時の支度とは調度品とかそんな物かと思ったけど、この後の話で何なのか分かる。未だ午が来ていません。
戻ってから寿桃が婚約しているのを知る。あの使いは鷲尾の者で、この領地は鷲尾の庇護の下にある。この会話してる時に麻衣がいちいち単語を知らないのだけど、そんなのでこの時代の日常会話はどうしてるんだ。
その鷲尾が守る代わりに寿桃が年頃になったら嫁入りしろと約束させられた。ここで現代っ子がタイムスリップした時のお決まりの反応が出る。寿桃はその人の事を好きなの?歴史を見てるともう当然の事として受け入れるが権力者の娘は政略結婚が大前提。好きなの?とかそれを問われる方が何を言ってるんだと言う認識になっている。
支度が出来てないとは何かと聞いたら庵珠が頬を赤らめて寿桃は未だ初午が来てないと言うのだ。それで察しろ。少なくとも七瀬は。あと希も。ただ、政略結婚の場合は別にそんなの気にせずに嫁入りさせるけどね。
麻衣は後先考えずに寿桃の所へ突撃した。好きでもない人の所に嫁入りして良いのかと。流石に七瀬達が麻衣を回収した。その理由は婚約を破棄したら歴史が変わる可能性があるから。政略結婚は大きい歴史イベントだからね。これは本来の流れを変えたら絶対変わる。駿甲相三国同盟も政略結婚で同盟が成立して、結婚してる世代が消えたら破綻したから。
寿桃ははっきりしてる。権力者の娘としてお役目が果たせるのならそれで良し。
さて、その晩、来てしまいました。さゆりに午が。これ、タイムスリップした女子にそれが来たと言う描写って、いくつか見た作品の中では初めてかも。そして持って来て無い。どうするの。
でも外に出たところでうずくまっていたら傑里に見つかった。傑里はピンと来た。もしやお午なのでは。よく知らないけどこの時代はどう処置したんだろう。ともあれ何とか助かったさゆり。ただ、さゆりは何故男なのに察する事が出来たのかと聞く。男でも察せる人間は居るのでは。しかし実は傑里は女だったのだ。あー、CVを井上喜久子さんがやってるのに違和感があったんだけど、そう言う配役か。
傑里はさゆりを湖の畔に連れて行く。心に迷いがある時に来る場所だと。十年前に父から男になれと言われた時にここで迷いを捨てた。髪も切って。戸倉家は五人姉妹で男の子が居ない。五人。寿桃+傑里+庵珠で三人。面を被っていたのが一人、居なくなったと言う夏夢が一人で、五人か。
それで辛くないのかと聞くさゆり。でも傑里もそうなのだ。お役目を果たせるのが良い。今回この時代と現代の価値観の相違をグイグイ出して来る。
朝になって戻ってみたら村が騒がしい。さゆりを一人中へ帰す。そりゃさゆりと傑里が二人きりで夜中にどこかに行っていたら希は問い詰めるよね。
村人が騒がしかったのは野武士を見かけたから。そしてその話を聞いてから外に出たら血だらけの村人達が笑いながら帰って来た。野武士を討伐したんだな。でも現代っ子の価値観ではその姿は正視出来まい。この時の麻衣の判断は早い。でも傑里が帰って来てない。寄る場所があるからだと言うが、それを聞いたさゆりがあの畔に行く。
さゆり、本当に野武士を殺したのかと問う。だって襲って来た訳じゃないのに。ここで大きな価値観の違い。この時代は、特に戦国時代は殺すか殺されるかで、襲われてからでは遅い。小麦と小豆の家族は眼の前で野武士に殺された。そんな可能性を見過ごす訳には行かない。この時代、命の価値が同じなんて考えは無い。
さゆりが殺されそうになったら傑里はそいつを殺すと言うが、さゆりはそんな事をされたらもう帰れないと言い出した。ここで傑里に未来から来た事を明かしてしまった。これで二人目か。
これを言って逃げ出したさゆりだったが、あ、取り逃がした野武士が見てたね。野武士は傑里の方を襲った。弱いと思ったらおまえは女かと野武士は傑里を追い詰める。麻衣ちゃん、どうしたらと思ったさゆり、近くの岩を放り投げた。野武士の注意がそちらに向いたから傑里は立て直したが、それでも押される。またも麻衣の言葉が浮かぶ。ボウリングには二投目があるんだ。
もう一個手頃な岩があったね。怪力さゆり、二投目を投げた。二人で一緒に帰るんだ。あの格闘してる相手の方に見事に当たったな。そしてトドメは傑里がする。さゆりは見る事は出来ないけど、その場にとどまった。

