クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者-・第9話
ハイデン王国はもう滅亡同然かと思ったら、王族の生き残りが居た。
(にしてもハイデンを滅ぼしかけたのはクレバテスなんだよね)
皇太子妃のトアラ・モート・アンゼータが今は国を守っている。あれ?皇太子妃もシロンの町の連中と同じ鼻をしてる。ルナの鼻は赤子の描写の為にああなってると思っていたけど母親譲りだったのか。と言うかハイデンの民はみんなそうなのか?と思ったけど、兵が集まってる画面を見たらそうじゃない兵士も居た。
皇太子妃の所へ伝令。ドレルの侵攻軍にエスリンが対抗したが敗北。しかしこの先が問題。ボーレート軍の前にクレバテスが出現。一撃でボーレート軍の半数を屠ったが、ドレルの謎の球体によってクレバテスは封印されてしまった。魔獣王が一介の将軍にやられた?嘗て至宝を授けられた勇者だったとは言え、魔獣王が?
ここに至って皇太子妃は決心した。自分が出る。王の鎚を以てドレルの至宝を叩き折る。
虫使いのメイナードはアリシアの滝割りで一蹴。これでシロンの町が救われてフィルなどはアリシアを姉御と慕う程になってしまった。そのフィルにすら捕まるナイエ。あとで自分で言うけどナイエは磁力の魔術師なので鉄が無いと何も動かせず肉体だけだとただの弱い子。うーん、瑠璃の宝石を見てると磁鉄鉱はそこら辺に散らばってそうだけどね。
ナイエにドレルの件を聞いてみたが、ナイエは何も知らなかった。魔血の事も知らない。ところでしっかりクレバテスがクレンとして身体が戻ってる。いつの間にかあの球体から救い出した?と思ったら残していたのは本体ではなくて一部分だけ。クレバテスがあの中に居るままと思わせた方が都合が良い。
放置されたまま話が進んでいたのでナイエはもう帰ると言って腕の鉄製ガントレットを脱いだ。あの磁力を操る力は触れてる物には無効だが、腕から外したら自由に動かせる。と言う事でそれに掴まって飛んで逃げた。
その途中でルナが乗ってる荷馬車を発見。都合よく鉄製の車輪の荷車だったのでこれなら操れると一旦着陸して荷車ごと浮遊してハイドラートへ報告へ、と思ったらクレバテスとアリシアがちゃっかり乗っていました。この状況、ナイエが食いつくだろうと仕掛けた罠だったのだ。さあ、ちゃっちゃとハイドラート迄飛んで貰おうか。
ハイドラートへ飛んで行く途中で、アリシアはシロンの民から救ってくれた感謝を受けた。勇者としての働きができたアリシア。残念勇者とか言われていたのに。
空を飛んで行くと流石に早い。もうハイドラート。そしてボーレート軍が侵攻してるのが見え、そしてドレルが見えた。
侵攻するドレルの前にトアラ皇太子妃が立ち塞がったが、クレバテスすら封印したドレルに普通の兵士が敵う訳もない。そしてトアラも掴まる。掴まりつつもトアラは鎚で至宝を打ち叩く気を失っていなかった。
そこへアリシアによって無理矢理落下して来た荷車。その瞬間にトアラは鎚をふるったみたいだが果たして一撃を入れられたか。ドレルとアリシアの交戦が始まった。
一方でクレバテス達は王国の炉の方へ向かっていた。
ファビオはトアラの命を受けて炉を何としても守る態勢を敷いていた。霊廟を守る兵も動員して。霊廟の中のハイデン王、今にもカッと目を見開きそうだな。
炉に近づく為にクレバテスは石の壁を吹っ飛ばせとネルルに命じた。身体を修復したお前ならこの程度の石壁など軽い。吹っ飛んだ石はファビオの方へ。この程度でやられるのでは到底ボーレート軍は防げなかったろうが、その兵達はどうもクレバテスが仕掛けた影に吸われた模様。
ルナの手によって炉への入口は開く。

