出禁のモグラ・第8話
民俗学のレポートのネタを思案していた真木に桐原がうちの島の人魚にまつわる祭はどうかと提案されてモグラと行く事にしたのだが....桐原は男の子だけ連れて行くと色々言われるから一緒に来てと犬飼を誘い、話を聞いて興味を持った猫附教授が一緒に行く事にしたものの、ゼミの女子学生と自分が一緒では世間で何を言われるか分からないので、妻と息子も連れて家族旅行の体とした。だから大移動となってしまった。
島に近づいたら人魚を祀っていると言う岩が海から突き出していた。真木が興味を持って眺めたが、桐原からあまり乗り出すと引っ張られると言われる。確かに何かが引っ張らなくても乗り出すのは危ない。
島に到着したら桐原がどんな人間を連れて来たかと言うのは瞬く間に情報が広がるらしい。港からは歩くと時間のかかる桐原家までレンタルバイクで。ただ、二人乗りも出来る免許持ちはそんなに多くなくてモグラは自転車で。
到着したら噂の桐原家曽祖父とご対面。戦時中にモグラと戦友だったらしいが、どうもあちらは気づいてない感じ。気づいてもとぼけてるのか。
桐原一家に紹介されたが、見た目は至って普通の家族。桐原によると曽祖父だけが何かが見えるみたいだ。
さて、島の祭。夜店が沢山出て相当な規模だった。そして中央の広場には人魚の像が設置されている。そこの櫓に島の一番の実力者、鮫島一族が立っていた。島では漁業をして水揚げした魚を収めてそれを売りさばく流通ルートを全て鮫島一族が握っているので島民の生殺与奪権を握っているらしい。
改めて海を眺めて見たら、あ、出ました。人魚と言われる霊が。以前はそちらを見て曽祖父だけが何かを見ていたが、今や桐原も真木も見える。海で死んだ者があの岩付近に流されるので相当霊が溜まったらしい。
その夜店の中で桐原は嘗ての同級生の森を発見。声をかけたものの逃げられてしまう。家に戻ってから桐原は真木やモグラにあの森が変わってしまったと言って卒業アルバムを見せてくれるのだ。
確かに変わり果てていた。こうして登場したからには何か話に絡んで来るのだろう。

