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サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと・第4話

シリル、帳簿の件をソーンリー教諭に報告しなければと夜の校内を彷徨ったが、足元がおぼつかない。

その頃、モニカの所にはルイスからの使いとしてリィンズベルフィードがやって来た。学園での状況を報告してほしいが、モニカが口で言うと全く要領を得ないから手紙で書けと。しかしそのルイスの手紙の冒頭がパパになりましたって。

なんてやり取りをしていたら、あのシリルの吹き出す異様な魔力を察知した。行ってみたらもう自分の吹き出す魔力で氷漬けになろうとしている。どうも元々シリルは魔力が漏れる体質で、確かに一緒に帳簿を見ていた時に自分の魔力が漏れて寒いだろうと窓を開けていた。それをコントロールしていたのがあのブローチらしいが、それが故障して誤作動してしまったらしいのだ。

何とかしようとモニカが近づこうとするもシリルが氷で攻撃して来る。これは父から貰った大切なもの。しかしこの大魔女さんにそんなものは効かない。勿論無詠唱で氷を打ち砕く。
参考資料

シリルさん、家庭に事情があった。父は侯爵家の出。「出」ってところが侯爵そのものではないのだろう。家督を継いでなくて民間から嫁入りした母に何もかもやらせて飲んだくれていたみたいだ。しかしその父も亡くなる。そしてシリルはハイオン侯爵家からシリルに養子に来ないかと打診があった。これで母に楽をさせられる、そう思ったのに母はやはり貴族の子なのかとシリルを見る。シリルはここから母の為に自分は認められる存在にならねばと自己を束縛する様になっていた。うーん、そんな父親だったのなら父には認められずとも良いのでは。あれ?ひょっとしてブローチをくれた父と言うのは、ハイオン侯爵の方かな。だとしたらそれは確かに認められなければならない。

故障したブローチはモニカが修理して戻してやる。

さて、シリルとか、ひいてはこれまでのセルマとアーロンも、どうも精神干渉を受けていた様だと考えたモニカはある場所へ向かった。

それがソーンリーの所。もう見破っていた。ああ、シリルの筆跡で辿ったのか。会計記録を差し替えようとしても無駄。自分は一度見た数字は忘れない。生徒会の会計記録は全部見て、以前からグダグダではあったがソーンリーが顧問になってからは不正の仕方が洗練されてしかも着服された金額が跳ね上がる。

そこまで言われたら本性を出すソーンリー。魔術の研究には金がかかるのだ。そう言いながら呪文を唱え始めた。精神干渉の術式。私の完璧な術式を味わうが良い。そんなものにやられる我らがモニカさんじゃない、です。

本当に完璧な精神干渉魔術を見せてあげましょう。
来たな無詠唱で完璧な精神干渉魔術。
参考資料

ここでやっと気がつくソーンリー。でもその記憶を操作しちゃうモニカ。ブタさんで。
やっちゃってから慌てるモニカだけど、リィンズベルフィードがこれは自分が処理すると言うのだ。ルイスが拷問....尋問で処理します。

ソーンリーが逮捕されたのはもう学園で噂になっていた。七賢人が逮捕した。そして噂ではルイスと言う事になっていた。まあごまかせましたねモニカ。

フェリクスの方には使い魔と言うか、使い精霊のウィルディアスが居た。シリルの件の報告。誰かが動いている。ウィルディアスはモニカが素性の分からない子であるとは思っていた。ただ、フェリクスは罠を仕掛けたのだ。事務処理してる近くにわざと資料室の鍵を放置した。でもモニカは見向きもせずに事務処理をしていた。

モニカは何者なのか。クロックフォード公爵がよこした御目付か、国王がよこした護衛か、はたまた刺客なのか。まあ刺客の線は薄いと思ってるだろう。

さてシリルさん、あの時の事をどれだけ覚えてるか分からないが、ブローチを直してくれたのと同じあの手と同じではないのか。

モニカ、ルイスに報告書を書いた。何だこの中身はと言うルイス。一行目のご懐妊おめでとうございます以外ダメダメではないかと。まあ生まれたお祝いに数学書ってのはね。

ルイスは弱いものいじめをする性格破綻者だとの評判だと言われるルイスだけど、モニカが弱いものとはとんでもない。自分は天才魔術師だが、そのルイスから見たらあれは化け物。
参考資料

生徒会費用の着服、顧問のしでかした事件、生徒会の名声は失墜してしまった。
フェリクス「そんな訳でノートン嬢、クラブ長の所へ挨拶回りをして来て」
何故そうなる。

ともあれそんな命令を受けても到底出来そうにないモニカを、あのシリルが付き添って手伝ってやると言うのだ。認めましたね、シリル副会長。

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