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薫る花は凛と咲く・第1話

底辺男子校の千鳥高校、お嬢様の通う名門校桔梗女子高校、この二つが隣り合って建っていた。桔梗女子の方は隣に底辺高校があるのが気に食わない様で、千鳥高校に面した窓は常にカーテンで固く閉ざされていた。そして生徒も千鳥高校の生徒を見下してした。拾って貰ったハンカチがもう用済みだと要らないと言い捨てる程に。

千鳥高校の中でも紬凛太郎は見た目から彼を知らない相手からは睨まれただけで恐れて逃げ出す程の目力があった。今回、実際に凛太郎が力を振るう場面が無かったので本当に強いのかどうかは分からないが、もうそれ以前に睨まれただけで誰もが逃げ恐れる。

でも凛太郎の実家はケーキ屋。それは誰にも明かしていない。昔それをネタにされた事があったので。そのケーキ屋にケーキを食べるのがとても幸せそうな子が来ていた。母の杏子からは常連の和栗さんだと言われる。思わずその幸せな食べっぷりを見た凛太郎だが、見られて恥ずかしい気持ちになった和栗は逃げ出す。

小さい子だから中学生かなと思った凛太郎だけど、この流れはきっと桔梗女子の子だろうと推定した。なので凛太郎が見つけて謝りたいなあと言っていた時にカーテンが開いてそれと分かるのではと思ったけど、それは浅はかな推測だった。

後日和栗が店に来て、あの時は食いしん坊と思われたから逃げたと言う。怖くて逃げた訳ではない。そんな和栗に、お詫びのケーキと言われた凛太郎だが、和栗がいかにも食べたそうな顔をしていたので、これを食べるのを勧める。
参考資料

帰り道、暗くなったけど駅はそこだからと一人で帰る和栗。ああ、これ狙われるヤツだなと思ったが、どう追いかけるのだろうと見ていた、母が和栗の買ったケーキの箱が落ちていたと駆け込んで来たのだ。何かあったかもしれない。凛太郎は和栗を探して走る。

するとすぐ近くで不良に絡まれている和栗を発見。不良は凛太郎なんぞに関係してると怖い目に遭うぞ、だってあいつの見た目は怖いだろと言うが、和栗はそんな見た目だけで判断するのはやめてと反論。怒った不良が和栗に殴りかかりそうだったのを凛太郎が身体で庇った。凛太郎に睨まれた不良は一目散に逃げて行く。

そんな事があった凛太郎、よく寝られなくて翌朝は早く学校に来てしまった。未だ誰も居ない。相変わらず桔梗女子のカーテンは固く閉まっている。だがその一つが動いた。そしてそこには和栗薫子が。ああ、そうだよね、こう言う形で二人がカーテン越しに認めるのこそ物語だよね。

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