強くてニューサーガ・第1話
死に物狂いで魔王討伐を果たしたカイル。しかしその代償はあまりにも大きく守りたかった人達を全く守れなかった。それが心残りだったカイルであるが、魔王の居城の中で見た赤い宝石に触れたら、あらまあ、あの四年前に戻りました。だから大切な人々はみな未だ生きてるけれど、この後で魔王軍の侵攻が起きて世界が荒廃すると言えないでいた。
いや、あの大魔導士の母セライアに話しても良かったのでは?母だからカイルの真剣な言葉を聞いてくれる上に大魔導士の知識があったらそれも納得してくれそう。なぜ言わない。
過去に戻った以上、あの悲劇を繰り返さないと言うカイルなら、まずは未来に起きる惨劇をなるべく多くの人に納得して貰って、それを防ぐ準備をするべきでは?

