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クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者-・第3話

いきなり襲撃されて山賊達に捕まったクレバテス一行。大魔獣王なんぞ襲ったらあいつら全滅だろうと思ったのに、人間の身体だと身体の弱さはそのままらしい。しかし捕まったおかげでルナの乳母候補は見つかった。見つかったが、すっかりこの世界に堕ちてしまってクレバテスの乳母になれと言う申し出は受けられなかった。まあそりゃそうでしょう。

一方のアリシア、こいつは噂の女勇者じゃないかと見破られ、だとしたらここの底に落ちている至宝を拾わせようと穴の方に連れて行かれるが、その前に嬲りものにしようぜと襲って来た。そこでアリシア、クレバテスが言っていた自分の血を持つ者は絶対死なないと言う言葉を信じて吊橋を落として落下。当然身体がひん曲がって上から見たら死んだ状態になる。

確かに死にはしなかった。かと言ってあちこちの骨が折れて動けない。そのうちに山賊達が降りて来てしまう。この時にクレバテスの血が形をなしてアリシアに語りかけた。血を与えたから死なないが、その血が無くなったら死ぬ。なるほど、では自分をもう見限ったのかと言うアリシアにクレバテスはひとつ聞きたい事があると、ネルが自分の乳母になれと言う申し出を断った心理を聞いてみた。
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そりゃ、クレバテスの今の身体で山賊の鴉から逃げられる訳がないと思ったのだろう。逃げても追いかけられる。だから逃げるのは無理だと思ったのだと。なるほど、ならば鴉を皆殺しにしたら良い訳だ。クレバテスなら簡単だろうと言われるがクレバテスは本拠地を離れているのを知られたくないと言うのだ。だからアリシア、おまえが鴉を潰せ。勇者がフラっと山賊を皆殺しにしても不思議はあるまいと。勇者を何だと思ってるんだ。

でもまあやるしかない。

そうこうするうちに山賊達が降りて来た。そのタイミングでアリシアが立ち上がる。無理矢理骨が修復されるので激痛が走る。骨折を実際に体験した身の上から言うと骨がくっつくの自体はまあ良いとして問題はその周りにある筋肉が損傷した状態が痛いんだよ。

何だこいつ、勇者ってこう言うものなのかと驚く鴉。うん、勇者が山賊を討ち倒すと言う設定は悪くなかったな。ただ、鴉は人数が滅茶苦茶多い。そして武器がろくな物が無い。身体自体は不死身でも体力は削られる。負ってしまった傷の修復にも体力が削られる。どうしたものか。

その頃、ネルはカルメの所に戻っていた。ネルが外の世界の事を聞くからまさか逃げ出したくなったのかと言うカルメに、一緒に外に出ようと奴隷から言われたと漏らした。カルメこれはムッとしたろう。なぜ自分でなくてネルが誘われるのか。まあ乳母だからなんだけどね。

でもこのやりとりをブロコが聞いていた。ブロコはネルに一緒に来いと言う。カルメはすぐに気づく。ああ、ブロコ、ネルを処刑するのか。でも乳が出る女なんてあいつしか居ないのにどうするんだ。そこにクレバテスがやって来て事情を聞く。ネルが?

ブロコがネルを連れて行った先にはトロールが待ち構えていた。ブロコの魔術によって操られている。逃げ出す気持ちを持った奴は生かしておけぬ。このペティの餌になれと。これはクレバテスが助けに来る場面かなと思ったら、すぐには間に合わずにネルはトロールにひとのみにされた。

その後でやって来たクレバテス。なぜ誇り高きトロールがこんな奴の言う事を聞いてるのか。トロールが餌を食べるのは自然の摂理。一方でトロールがこんな奴の命令を聞くのは自然の摂理ではない。そう言ってトロールを睨むと、あらまあトロールはクレバテスの本性に恐怖して今飲み込んだネルを吐き出した。吐き出したけど、身体の一部をもう失って死にかけ。
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クレバテスはそのネルとルナを後ろに下がらせてブロコと対峙する。何をやったのか分からんが、自分が開発した魔術で思い知らせると、ブロコ開発の薬品を取り出し、それを燃やすとトロールがまたもブロコの命令に従い出す。なんだこれは、魔術とは何か。そんなものアリシアは教えてくれなかったなと。でもブロコが言っていた内容だと近年ブロコ達が開発した物らしいのでアリシアは知らないのでは?

さて、鴉と交戦中のアリシア、数の多さと武器の無さに手こずっていたが、これはもう水中の至宝を拾うしかない。だが水中には嘗ての最強勇者ですら負けたアルベンシスがウヨウヨしている。ただ潜っただけでは駄目だ。

そこで考えたのは、鴉達を足場に誘い出し、ここぞと言う時に足場を崩して鴉もろとも水中に落下。当然アルベンシスは餌として鴉達に襲いかかる。アリシアは落下前に空気を全部吐いて樽の中に潜んで水底迄落ちるのを我慢していた。
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