気絶勇者と暗殺姫・第1話
一人の勇者が居た。名をトトと言う。コミュ障で人とうまく話せない。特に女性にくっつかれると、
気絶するこれが気絶勇者の由来か。
しかし何の因果かこのトトを三人の女が狙う。
一人は魔王の娘のシエル・ゼブル。父魔王から独り立ちの儀式として勇者を一人殺せ。そうだな、このトトと言うヤツが良いと言われて送り出された。シエル、実は外に出るのが初めてで目一杯楽しみながら勇者を殺そうと思った。
二人目は凄腕の殺し屋アネモネ。依頼を受けたら必ず仕留める。そのアネモネに依頼が来た。何故か知らないがトトがターゲットにされていた。但し殺す時は僧侶のコスプレでやれと。アネモネ、最初はそんなバカな依頼受けられるかと言いかけたが100万ギルと聞いて豹変。
三人目は「愉悦の館」の支配人ゴア・ミナガワ。男をペットにするのが趣味。しかしその辺の男では物足りなくなっていた。そこにトトの噂が流れて来る。ゴアって別にトトを殺すつもりはないのでは。
この三人が「不人気勇者」のトトに一緒にパーティー組みましょうと言うのだ。
ゴアがちょっと抱きついただけで気絶するトト。これなら楽勝と思ったのに。
三人の最初の争奪戦の時にシエルが召喚魔術を開始したところでゴアのしびれ薬が効き出した。これでコントロール不能になってダークスパイダードラゴンが暴れ出す。三人がもう駄目だと思ったその時、勇者トトが一撃でこの怪物を倒した。トト、実力は凄い。あとで魔族も一撃で倒すし。
トトが気絶する性質はある場面では便利である場面では不便。三人が本性を話す時はトトが気絶してる。
三人はそれぞれの事情と思いでトトについていくが、どうも段々ほだされてるみたいだ。

