日々は過ぎれど飯うまし・第11話
ひびめしの方はもう冬です。まこが冬野菜をプランターで育てていたがどうも元気が無い。困った時の農業部のさくら先輩で、相談したら何とかしてあげようと言ってくれた。これは布石だった。
珍しくしのんが勉強すると言う事で校舎に残っていたら閉じ込められてしまう。入口の閉鎖時刻を過ぎてまで残ったら罰としてサークルが解散させられると言う噂話を信じて何とか事務員さんに見つからない様にとそちらの出口に行ったら、タイミング悪く事務員さんが見回りに。逃げた挙げ句に追いつかれて、そんな根も葉もない話を信じたら駄目だと言われてしまった。あとフードを被った女の噂話も。そっちはさくらでした。
そして季節はクリスマス。クリスマスパーティーしたいねと、まことくれあとつつじとななで盛り上がって、あとはしのんだけだなと思っていたら心配御無用でしのんの方からクリスマス空いてますか!と来た。
部室は確かに広いけど、もっとクリスマスパーティー向けの調理が出来る場所と言う事でまこの部屋が選ばれる。事前の準備に怠り無いまこ。以前からチラと言われていたけど、まこのマンションって1Kじゃないんだよね。大学生の一人暮らしにしてはちょっと広い1LK以上の大きさがある。
飾り付けまで頑張って、これはなにかのフラグになるのではと思ったら、頑張りすぎて翌クリスマス当日に昼過ぎまで寝てしまい、注文していたバスボムの配達が不在配達になってしまった。プレゼント交換の時に渡せない。
でもやって来たみんながそんなの気にしなくたって良いよと言ってくれた。これってパーティーやってるうちにプレゼントが届く流れかなと思った。この時は。
そして本日の「かっぽー」。クリスマスの料理と言うとチキンの丸焼きとケーキしか思いつかないけど、まこが用意するからちゃんとサラダもクリームスープも、そして今回初めて聞いた名詞のブルスケッタも用意される。
プレゼント交換、マグカップは一番無難だと思った。
予想通りに宅配便が届いたと思ったが、開けてみたら中は腐葉土みたいなものだった。注文ミス?と思ったらオチはさくらにお願いしていた冬野菜を元気にする為の特性の土だった。そこにつながるとは。