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勘違いの工房主~英雄パーティの元雑用係が、実は戦闘以外がSSSランクだったというよくある話~・第10話

ミスリルとアダマンタイトで剣を作るのにそんな鍋で?散々に笑った武器仙人だがクルトがあっと言う間に剣を作ってしまって自分も未だ未だだと修行の旅へ。

市場調査の名目でクルトと一緒に祭を巡る権利は一日目はリーゼロッテが獲得してここぞと思ったけど、お慕いしております、はみんながそう思ってると言う事にしてしまった。

さて二日目はユーリシアの番。張り切っていたが忽ちトラブルが向こうからやって来る。饅頭屋に難癖をつけるならず者が居た。ここの饅頭はクソまずいから誰かが間違って食べない様にと店を荒らしたのだ。当然クルトが駆けつけて饅頭を一個買って食べてみて、こんなに美味しいのになぜそんな事をするのかと反論。お前は黙ってろとこづかれるものの、ユーリシアから彼は工房の者だと言われて、工房相手はまずいと退散した。

しかし、店の主人はならず者にやられた時に骨折してしまっており、クルトがおぶって病院へ。初デートで置いて行かれる女のユーリシア。
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ただ、そこのお店の子が泣いていた。ここにわざとらしくトゲナシサボテンを売る者ありけり。気付いたユーリシアが一つ買うと噂を話してくれる。今日の午後に祭の露店の競技があり、毎年ガルゲールが優勝してるが今年はとても美味しい肉饅頭屋が参加すると聞いてガルゲールは焦った。だからごろつきを雇ってそこの邪魔をした。そのガルゲールのせいでデートを邪魔されたのかと怒るユーリシア。

戻って来たクルトが言うには店主は酷い骨折で入院。なので後は任せて下さいとクルトは店主に言ってしまった。あー、デートが潰されたと嘆くユーリシア。
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でも肉饅の餡を全部さっきのやつらに駄目にされてしまった。もう競技は無理と言う店の子ルナに、我々が変わりに用意してあげようとユーリシアは言う。ただ、実際に作るのは君だ。そうでないとお店がやった事にならない。

クルトはこれまでに登場していたトゲナシサボテンの熟しすぎたのを買い集めてとユーリシアに頼む。そして前回重さ比べで沢山貰った赤豆を宿から持って来て欲しい。その間に自分はここを掘るから。

掘る?
せめて許可は貰ってからな。

露店を料理大会の審査員が食べ歩いて審査していた。ガルゲールのドーナツはうまいと言う審査員。実はガルゲールが金で買収していたのだ。とは言ってもまあ美味しいから他の審査員もそれなりに納得はしていた。

なのに、ここで周辺の祭客の反応がおかしい。中が黒い饅頭がとても美味しいと評判が評判を呼んでいる。

ガルゲールが走って行ってみると大繁盛。しかも隣に足湯がある。審査員が何だろうと思ったが、中が黒いのはおかしいのではと言われて躊躇してるのに、ルナが食べてみて下さいと差し出した。

トゲナシサボテンと赤豆を使った餡が美味しい。しかも温泉の重曹を使ってるから美味しい。ああ、温泉を掘ったのはそう言う理由か。掘削許可はリーゼロッテがタイコーン辺境伯の所に乗り込んで取って来た。温泉はこの後は町の管理に移すから今後もみんなが使える。

買収した筈の審査員も言う事を聞かない。あのならず者達が見えたからおまえら何やってるんだ、満月饅頭の店を叩けと言っておいた筈だろうと責めるもののこれはリーゼロッテの幻。話は聞かせて貰った。ならず者はとっくの昔に牢の中。おまけにガルゲールは食べ物に中毒性のある物を混ぜていたのも調査済み。ここまで悪事がバレてしまってはもう実力行使しかないと、何も知らずにガルゲールはリーゼロッテに突進。

あーあ、王女に襲いかかったら国家反逆罪だよ。これでガルゲールのみならずその一味も一網打尽。でもこれで困るのがタイコーン辺境伯。明日はリーゼロッテが工房主と一緒にお茶会に訪問する予定なのに、料理人が居なくなってしまった。お茶会の出し物をどうするか。そこで側近からの提案がある。今日の料理大会で優勝に内定した饅頭をお茶会に出したらどうだろうか。それはありだとタイコーン辺境伯は「饅頭屋」を連れて来いと命令。饅頭屋をね。

ヒルデガルド救出作戦は計画通りに発動する。リーゼロッテがアクリと自分の幻影を作ってタイコーン辺境伯と面会。その時に賊の幻影を作って厨房の裏の扉に侵入したと見せかけて鍵を開けさせる。

ところが辺境伯の城に向かう途中でファントムからの連絡。クルトは饅頭屋として辺境伯に招かれて今厨房に居ますと。計画を簡単に破ってくれるクルトであった。
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