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謎解きはディナーのあとで・第10話

平凡な老人が二人、と思ったらとでもない話で、広大な庭の中に薔薇温室を持つ富豪だった。そこで叫び声が響く。バラバラと人が集まる。ふと思ったが殺人事件が起きると分かってるでもなく、皆こんなに血相変えて走って来るかね。

果たせるかな殺人事件。薔薇温室の中で若い女性の死体。すぐに連絡が入った麗子はちょっと困っていた。この現場がご近所さんなのだ。しかも金持ち同士だから名前だけは知られている。バレない様に前髪を垂らしてって、それじゃ全修のナツ子だよ。

現場検証の時にさる人物と話したが、風祭は彼の腕にブランド物の腕時計があるのを発見する。金持ち自慢のネタかと思ったら、これ意味があった。
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大きな家だけど使用人が居ないのか集められたのは老当主の藤倉幸三郎とその夫人の文代。長女美奈子とその婿養子の雅彦。長男俊夫とその友人の寺岡裕二。そして寺岡のツテで俊夫が出会った女性が高原恭子。俊夫が高原に惚れて結婚をしたいと両親に会わせた。だが高原は水商売をしていたから藤倉家ではその結婚をすんなり受け入れる雰囲気ではなかった。なので滞在中も藤倉家の離れの別室があてがわれていた。

死亡推定時刻は午前1時。その頃は全員自室で寝ていた。それ迄は何をしていたか。男四人はマージャンをしていたそうだ。このマージャンに意味があったんだなあ。これだけの名家みたいな所でやけに俗っぽい事をしたと違和感があったんだけど。
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その翌朝、高原の死体を発見した寺岡は、何故薔薇温室に行ったかと言うと、10年ぶりにこの屋敷に来たら薔薇温室が出来ていたので見に行ったと言う。これも10年ぶりにわざわざ来たの?と思ったけど、俊夫の友人として高原の売り込みに来ていたのだと言う。なるほど。

ふと風祭が男三人の手に傷があるのを発見する。さては三人で死体を動かしたなと言うと、それは確かにそうでこのままにはしておけないと薔薇の上から下ろそうとして薔薇の棘で傷がついたらしい。

他に何か気付いた事はと聞かれて美奈子が夜中に幸三郎と文代が庭を散歩してるのを見たと言う。幸三郎と文代はそれを否定。二人だと思った訳は、勿論車椅子を押してる人影だったから。

一方でそれは犯人が高原の死体を運んだ場面だろうと推測出来る。やはり高原は離れの部屋で殺されて薔薇温室に運ばれたのだ。何故そんな事を?犯行に隠蔽?場所の?そんな事をする意味があるのか?

あと気付いた事は?そう言えばタンゴが居ない。黒ネコのタンゴが。まあ有名なヒット曲だから若い人でも知ってる人が居ると思うけど、普通は六十代以上じゃないとピンと来ないぞ。タンゴは高原が可愛がっていたネコだそうだ。

風祭と麗子の捜査中に小屋の方で何か音がしたので行ってみたら子供がタンゴと一緒に居た。その子、里香の話だと小屋で音がしたから扉を開けて見てみたら中にタンゴが居たと言う。ネコが自分でこの扉を開けて自分で閉めるなんて事はあるまい。そしてタンゴの前足に大きな傷があったし。

さてここまで情報が集まったが謎は解けない。ディナーが終わって麗子は影山にさあ解けと言う。ここ最近躊躇いなく影山に聞く様になった。そして案の定、影山はお嬢様は1ミリも進歩してないと言うのだ。
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何故薔薇温室に死体が置かれたか。死体は重い。それを離れから薔薇温室迄運ぶのは大変だ。しかもどこかに運ぶにしても何故薔薇温室なのか。何故薔薇なのか。他の花に無い薔薇の特徴と言えば棘だ。では何故棘のある薔薇が必要だったのか。それは高原を殺した時にタンゴの爪にやられて手の甲に傷が付いたから。

マージャンをやっていたから、その時は手に傷が無かったのをみんなが見てる。それが翌日に傷があると何だそれはとなりかねない。だから死体を薔薇温室に運び、みんなで動かそうとした時に傷を付けたと見せかける。薔薇の世話が趣味の幸三郎だけは普段から薔薇を弄ってるから不思議ではない。

死体を運んだのが車椅子かと思われたが、車椅子は常に文代の近くにある。夜中にそれを使うのはリスクが高すぎる。では何を使ったか。美奈子と雅彦の子供の里香は未だ小さい。だから少し前迄はベビーカーを使っていただろう。あれなら運べる。そして小屋にベビーカーがあるのを知ってるのは雅彦だ。

翌日そのベビーカーを始末しようと小屋に行った所を雅彦は御用となった。
何故雅彦が犯行に及んだかと言うと、高原が未だ水商売をしていた時に不適切な関係を持ったから。それがバレると婿養子の立場を失うと考えた。その写真にはあの腕時計が写っていたのだ。

うーん、里香ちゃん、可哀想に。

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