日々は過ぎれど飯うまし・第4話
まこがドイツ語の講義の後にぶつかった子が居た。滅茶苦茶睨まれて怖かった。
と言うのだが、この子としおんで髪の毛の色とか大雑把な髪型とか似ていて最初は未だしおんがおしんこだと分かる前に起きた出来事なのかと思った。OP見たら登場していて、じゃあ髪が黄色い方がおしんこかと思ったら逆だった。紛らわしい。
まこが部室に行ってプリンを食べていたら部室にその子がやって来る。凄い顔をして扉を閉めてしまって、恐る恐るまこが扉を開けたら未だその子は居た。なので食文化研究部に用事があるのかと部室に招き入れる。招き入れるものの、部屋の隅で固まってる。
遅れてつつじがやって来た。つつじは事情を知っていて、この子は星なな。くれあとしのんとつつじで食文化研究部に誘ったけど、その時はパズル部を作るからと言って入らなかった。その時の写真。今と全然違う。
ななは、人見知りではあるけど、慣れると普通に会話出来て、あの時は勢いでパズル部を作ろうとしたものの、全く声をかけられず、人も近寄らず。なので大学に入った事だしイメチェンしてみようと今の姿になって、今度は寄って来る子も居たのに結局話が出来ずパズル部は結成出来なかった。
と言う事で遅ればせながら以前の仲間の食文化研究部に入る事に、昨日決めたと言う。
昨日の今日なので未だまこに連絡してなかった。
まこもよく話せるタイプじゃなかったので無言のまま時間が過ぎる。つつじが何とかしようとしたけど、くれあとしのんが入って来た時には異様な状態のままだった。
さて次の日、まこは食材を持って部室へ。部室ではつつじとななが勉強してた。しのんはくれあの店でバイト。包丁が使えないしのんは接客の方へ。うん、しのんなら接客が合ってるのでは。
部室では真面目に三人とも勉強してたが、まこは冒頭から続くドイツ語が難しい状態。
ふと思ったけど、普通だと中学で英語を教わって何だか知らないうちに英語ってこんな感じ?と覚えるけど、そこへドイツ語が入って来たら格変化と動詞変化をどう思うんだろう。どちらも英語からは馴染が無い。いや、ちょっとは英語にもあるけど、英語の格変化なんて代名詞にしか無いから「代名詞だけはこう」って思ってるよね。でも印欧語をいくつか知ると「あーそうかー名詞は格変化しなくちゃ主格なの目的格なのか分からないかー」と気づけるが、いきなり大学でドイツ語にお目にかかると初めて英語を見た日々の様に何故そうなのか分からないのでは。
それはともかく、ドイツ語がよく分からないまこだったけど、ななに聞いたらななはよく分かっている。勉強が捗る。
そうこうするうちにお腹が空いて来ました。じゃあ持ってきた食材で何か作ろうと言うそのタイミングでしのんから連絡。くれあの店からお肉の差し入れがあります。いや、その肉、デカすぎ。この巨大な肉を使って今回もまこが「カッポー」してくれる。今回も美味しく完食。
これですっかりななもまこに話せる程度にはなってこの後もドイツ語の勉強。
と思ったら、テスト後にななに再会したらいきなり距離感が近くなっていた。
でも相変わらず人見知りである事は変わってない。