勘違いの工房主~英雄パーティの元雑用係が、実は戦闘以外がSSSランクだったというよくある話~・第6話
辺境町を大量の魔物が襲って来ていて、その発生源は西の遺跡ではないかとユーリシアはアルレイドと一緒に西の遺跡目指して討って出る。クルトは戦闘能力が無いからとリーゼロッテと残るが、何か出来ないかと考えた挙げ句、そうだ、掃除に行くと言うからには遺跡にはきっとラクガキンキが居るのではと掃除に行く決意をする。でも四方八方は魔物に囲まれているからどう行くんですかと言うリーゼロッテに八方塞がりでも九方を作れば良いと言う。
ユーリシアとアルレイドは苦戦しながらもクルトが使った魔法晶石の力もあって西の遺跡に近づいていた。これを見たデーモンロード、骨のあるやつが居るではないかと自らがユーリシアの方へ向かう。
このデーモンロード、魔法晶石を食らっても死なない。斬られてもすぐに元通りになる。首を落としても死なない。我には無限の命があるのだと言う。でもこれって多分マーレフィスの魔力をあの魔法陣で吸い上げてるからなんじゃないの?
と言う事でこの後の展開が見えて来た。
クルトが言う九方目はやはり穴を掘って遺跡に向かう手法で、この辺だと穴を開けて出て来た所は魔法陣の上で魔力を吸い取られているマーレフィスの所。幻聴か?と思ったマーレフィスだったが本物登場。
観念したマーレフィスが色々口走った。トリスタン司教によってこうなった事とか教会を破門された事とか。リーゼロッテにとってはトリスタンの差し金と判明。
クルトはここであっさり納得する。あー、ラクガキンキってマーレフィスさんの事だったんですね。ゴルノヴァには落書きするなと言っていたのにと。ユーリシアは来なかったかと聞いたら多分上に居るのがそうだと言う。クルトはそれじゃユーリシアを呼びにと言うが、ここでリーゼロッテが見事なクルトの操縦術。自分が行くのでクルトはここで掃除して。自分を狙っているラクガキンキはここに居るから大丈夫と。
と言う事でクルトは落書き(魔法陣)の掃除を始めた。この魔法陣が消える訳が無いと思ったマーレフィスだが、何しろミミコのお札を消せるクルトなのであっさり消し始めた。この状況をデーモンロードが察知。魔力供給が途絶えると言う事で、さっきまで好き勝手にユーリシアやゴルノヴァに切り刻ませていたのに、今度は逃げた。
逃げた?逃げたな。鋭くデーモンロードの変化に気がついたユーリシアとゴルノヴァ。ところがここにリーゼロッテが出現したのでこれはラッキーだとデーモンロードはリーゼロッテを刺し貫く。これで契約は完遂した。でもリーゼロッテ、クルトから貰った魔法の剣がある。
なんの魔法だったのだろうと思ったら、自分の幻を生み出す魔法の剣だった。そんなバカなと思ったデーモンロード。その間にリーゼロッテは魔法晶石を発動。今度は無限の命が無いからデーモンロードは消滅し、召喚した魔物も全部消え去る。
魔法陣が掃除されて解放されたマーレフィスではあるが、かと言って刻まれた呪いは消滅していない。でもここでクルトが作ったおにぎりです。どうせなら最後にクルトのおにぎりを食べようと食べてみたら、ホラ、リーゼロッテの呪いを解いたクルトの手料理なのでマーレフィスの呪いも消えました。
ここに至ってやっとマーレフィスは気がついた。炎の竜牙を救っていたのはクルトだったのだ。そうとは気づかず申し訳ない事をしてしまった。そこへユーリシア達も到着。さらにはミミコのファントムも出現。マーレフィスを拘束したので、リーゼロッテがうまい説明をする。手配中の落書き魔が拘束されたのですと。納得のクルト、ちゃんと罪を償って下さいとマーレフィスに手をあわせた。
勝利の祝宴の中でアルレイドが正式にクルトに紹介されるが、でも辺境町の領主はタイコーン辺境伯だと言う。そして最後の場面で、釘宮理恵さんの声で拘束されている少女がそのタイコーン辺境伯にまた来たのかと言うのだ。胡散臭いな、辺境伯。