勘違いの工房主~英雄パーティの元雑用係が、実は戦闘以外がSSSランクだったというよくある話~・第1話
よくある話だった。タイトル、開き直ってるな。
例によって、おまえはパーティで役に立たないから追放だと言う追放系。そしてこれはもう先が読めてるけど、だからこそそれをどう楽しく見せられるかが肝心。
追放されてしまったクルト君、ハロワで仕事を探す事になる。鑑定の結果戦闘系は全部Gレベルだった。生産系は鑑定技師が居ないので後日と言う事になり、まずは壁塗りのお仕事をしてみましょうと。
現地で作業を始めてみたら親方もびっくりの速度で西の壁の一部を塗ってしまった。手持ちにこれしかないから残りはハロワに振り込んでおくと言われたけど、思いの外の大金だったので喜ぶクルト。
次の日に行って、西と北の壁を全部塗ってしまったら、おまえはもう来るなと言われてしまう。優秀すぎて貧困対策の事業が台無しになるからと。
ハロワに戻ったらユーリシアと言う元王家直属冒険者が鉱山開発の作業員を探していた。屈強なドワーフがお求めだけど手持ちの金が無い。でも一週間以内に権利金を支払わないと採掘権利を失ってしまうと、こんな細腕でもとクルトを連れて帰った。
するとあっと言う間に水晶を見つけてしまい、さらには魔晶石もみつけて錬成してしまった。これを売る為に王都の馴染みの宮廷魔術師ミミコの所に持ち込んだら一個だけで金貨10枚になった。でもこれは凄すぎると言って他には持ち込むな、その技師は絶対よそに行かせるな最低でも名誉男爵の地位を保証すると言われてしまった。
ハロワでもクルトに金貨200枚の報酬が支払われて一体クルトは何者なんだと言う事になる。クルト君のあっけらかんとした明るい性格が良いので、よくある追放系だけど楽しめそう。

