完璧すぎて可愛げがないと婚約破棄された聖女は隣国に売られる・第3話
フィリア付きの執事とメイドが武闘派すぎる。でもフィリアに付いて歩くにはこれ位強くないと足手まといか。
この二人が異常なだけ。
フィリアはパルナコルタ王国の調査を兼ねて魔物の出現の情報も集めていた。どうも最近出現が多い。気になる事があった。
ともあれ今日のお勤めは終わったのでリーナが手配してオスヴァルトとのデートを仕組んだ。リーナ、ずっと二人を何とかしようと頑張る。しかし王子と聖女は政治的に誰がくっつくかが問題になるのでリーナが勝手に頑張ってはいけないのでは。
オスヴァルトはフィリアが働きすぎてるからもっと休んだ方が良い、休むのも仕事のうちだと言い、理解できない言葉を聞いたフィリアが衝撃。
オスヴァルトがフィリアの行きたい所、どこにでも連れて行ってあげようと言うのに応えてフィリアが行きたい場所があると言うと、リーナ、超期待。でも多分そうなるだろうと思ったら、王城の書庫だった。
でも書庫に行く理由はあった。最近の魔物の出現がおかしい。やけに多い。聖女が居たとか居ないとかそんな事ではない。魔界が近づいているのではないか。過去の歴史にもそれが書かれていた。うん、こう言う作品の歴史っていつも書物に適当に書かれて、そして忘れられるんだよね。そんな災厄ちゃんと覚えておけと。
ともあれ、昔魔界が近づき、アスモデウスが人間を滅ぼしかけた時、一人の聖女がそれに立ち向かった。フィアナ・イースフィル。後の救国の聖女。
こんな事が起きると大変な事になると、パルナコルタ王国で対策会議が開かれる。今の二十倍の魔物なんて対処出来ない。重臣達は国防予算を不確かな情報で増やせないと言うが、オスヴァルトは国防予算を取り敢えず三倍にしようかと言う。いや、待て待て。フィリアを信じたのは良い。でも国防予算をそれだけ増やす原資はどこから来るねん。王室の財産か?オスヴァルト、異議のある者は居るか?と言うが、私が臣下だったら取り敢えず原資をどうするか聞くよ。
兵士の増強は決まったが、それでも全然足りない。これでは兵士の命が失われてしまう。あれをするしかない。古代の術式大破邪魔法陣をこの国全体に展開する。その代わり、フィリアは王都から動けなくなる。それでいいじゃないかとオスヴァルト。働き過ぎなんだから。
ただ、これが起きてるのはパルナコルタだけではない。ミアが残ったジルトニアでも起きてる。そしてミアは古代術式は使えない。心配なフィリアはミアに手紙を書く事にした。いや、多分それはジルトニアで握りつぶされる。
ミア、フィリアが何も言わずに出て行ったのに納得していなかった。両親は何も言ってくれない。ならばユリウス王子に聞くしか無い。そう思ってユリウスの所へ行ったらいきなりプロポーズ。は?何これ?フィリアが居なくなっていきなり私に鞍替え?普通に気持ち悪い。
気持ち悪いが、ここは心を隠して芝居をするしかない。ミアは策略に出た。
調べていると両親がやけに金使いが荒くなっている。そして宮廷内での噂話を聞く。アデナウアー家はうまくやったな。フィリアを売り飛ばしてと。自分もちゃんと姉を見ていなかった。こんな扱いを受けていたとは。
復讐を誓うミア。