ニートくノ一となぜか同棲はじめました・第1話
「うだつの上がらないサラリーマン」(自称)安海政、愈々鉄骨の下敷きになって死ぬのかなと言うその瞬間、くノ一出浦(いでうら)白津莉(しづり)に助けられた。そのくノ一曰く、政は能力のある武士の末裔だから妖魔が見えるし、その妖魔に狙われている。そんな政を守るのがくノ一の役目だと言う。
しかし交換条件があって、政の事は必ず守るから自分を住まわせてニートとして飼って欲しいと言うのだ。
「養って」
白津莉、妙なニートの矜持がある。ニートたるもの日がなゲームをしてゴロゴロしていなければならない。そこから足を踏み出してはならない。
こんな駄目忍者なのだが、政は妖魔にやられる恐怖よりも誰かと一緒に居られると言う方が嬉しいらしくて白津莉を大きな懐で受け入れるのだ。そんな政にどうも白津莉は恋心を持っている?
思えば、妖魔に狙われそうな武士の末裔とか他にも居そうなのにどうしてピンポイントで政の所へ来たのだろうか。アバンで幼い時の思い出の相手が政だと言うのか。