サラリーマンが異世界に行ったら四天王になった話・第2話
海外の駐在員のウチムラ、魔王軍の四天王となった。
ウルマンダーには認められた様だが(それ以上の雰囲気もあるけど)、残りの二人ともちゃんと挨拶しておこうとウチムラは先ずあの着ぐるみシルフィードの部屋に赴く。しかし出て来た女性は自分はシルフィードの助手であってシルフィードは不在だとそっけない。
そこにウルマンダーがやって来て、だったら一緒にゲーノームの所へ行こうと言う事になったが途中でウルマンダーの気持ちが変わった?。ゲーノームは亜人部隊の訓練をしてる所。亜人は魔人と違って魔法が使えないので人間と同じ様に武器を使った訓練をしていた。挨拶をかねてオーガ族について情報を貰った。
で、背後でメラメラするウルマンダーさん。
そしてどうもウルマンダーとゲーノームは反りが合わない様だ。
ウチムラに魔王様から新たな任務が下る。隣国のオーガ族との合併交渉をして来いと言うのだ。地図で表示されるオーガ族の領域は魔王軍の領域より狭そうだけど、軍事的には魔王軍に匹敵する武力があるらしい。おまえの世界で言う競合他社との交渉だと言われて(魔王様、よく勉強してる)ウチムラは交渉へ向かう事になった。今回もウルマンダーが護衛として一緒に行く。
オーガ族の城に到着したけれども、門番にすぐには通して貰えない。なんだか焦らされている。そこに出て来たのがオルルと言うオーガ族の族長の娘。オルルが通せと言う事で族長のオグレと面会出来たが、このオグレが食わせ物と言うか、最初から煽って来る。魔王軍はオーガ族に合併されたくてやって来たのかとか、合併されたいのなら魔王の首を差し出せとか。これはウルマンダーが黙って聞いてられる物ではないが、それをウチムラが制止する。
「一度持ち帰らせてもらいます」
何か常套文句が来たな。
オグレの前から退出してからウチムラはあれは相手の交渉の目論見だろうと言う。わざと怒らせて交渉決裂は交渉団のせいだと言う事にしたいのだろう。しかし、じゃあどう取り付くか。
そこにオルルがやって来た。私と結婚して下さい。一体何を言ってるのか。実は父は病に罹っていて、この状態でもし倒れたらオーガ族は混乱してしまう。何しろオーガ族は族長の命令だけで動いている。それに父があの様な状態なので今のオーガ族は食うに困っている。周辺部族にも物資の提供が出来ない。だから今のうちに後継者を立てておきたいのだ。その為には自分とウチムラが結婚してウチムラが族長になって欲しい。
一度持ち帰らせていただきます。
ウルマンダーさん、勉強したな。
ウチムラの打った手は、オーガ族の周辺部族を取り込んでいく方法だった。オーガ族が周辺部族の面倒を見られないのなら魔王軍が何とかしましょう。これをやっているうちにオルグからの呼び出しが来る。
俺に断りなく周辺部族の取り込みをするとは魔王軍は何を考えているのか。その回答としてウチムラは、魔王軍が取り込んでいるのではない、オーガ族の主導でやってる事だと言う。これはオルルが表に立ってやってる形になっている。
オルルがやっていると聞いて驚くオグレ。そしてオルルから周辺部族の救援なのだと言われ、ウチムラからも魔王軍との対等合併ではどうでしょうかと言われた。これらを聞いてオグレは考えておくと言う事になった。ウチムラからしたら魔王軍が合併した部族は自治権を与えるので対等合併と大して変わらない。
これでオーガ族との合併交渉はうまく終わった。
そして後日、友好の証としてオルルが魔王軍に派遣される。部下を決めておけと言われていたウチムラはオルルを部下にした。