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メダリスト・第1話

アイスショーの試験に落ち続けた明浦路司(あけうらじ つかさ)は、アイススケートを始めたのが中学生とこの世界では遅い(5歳から始めないと駄目だそうだ)と言われて門前払いにされていたのだ。

仕事に就けず、アイススケートの仕事があるからと名古屋迄来ていた。その時、貸靴のカウンターからそろっと出て来る女の子ありけり。これは怪しいと圧をかけたら、その子は恐れをなして逃げ出す。その子を追いかけると、階段の手摺を滑るわ、ビルの非常階段を登って挙句の果てに落ちて来たので、司は慌てて受け止めようとして顔面にぶつかってしまった。

気がついてから、その子にこんな事をしたらスケート場が潰れちゃうでしょうと言い聞かせる。少し事情を聞いてみたら母親がスケートをやるのを許してくれないみたいなので、だったらちゃんと話しなさいと言い、スケートを習いたいのならと習える場所をメモしてリストアップして渡してやった。

さて司君、以前のアイスダンスのペアの高峰瞳に誘われて来て、アシスタントコーチをやらないかと言われていた。司としてはアイスショーをしたかったので渋っていたものの、このままでは仕事が無い。

そんな時、瞳にスケート教室に親子連れがやって来る。その親子の娘の方があの子だった。なんだ知り合い?だったら一緒にお話を聞いてみようと誘われて四人で面談。

ところが母親はとんでもない事を言い出す。娘の結束(ゆいつか)いのりにせがまれたけど、自分が言っても聞かないのなら、スケート教室の先生に駄目出しをして貰って諦めさせたいと。これは聞き捨てならない。司はいのりがあれだけスケートをやりたがっているのを知っている。

兎も角少し滑ってみましょうとリンクに誘って滑らせてみたら、流石こっそり滑っていただけの事はあってかなり出来る。勿論出来ない事もあるが、飲み込みが早い。これは逸材ではないか。

そう言われても母親は駄目だと言う。それには理由があるのだ。いのりの姉がやはりスケートをやっていた。しかし或日脚を痛めてしまい、夢を諦めざるを得なかった。あんな悲しい思いをいのりにはさせたくない。それにいのりは何も出来ない子なのだと。さらに5歳から始めないと遅いからもう駄目なのだと。

この、5歳からと言う点が司を強烈に燃え上がらせた。是非入って欲しい。自分がコーチをするから!この子には全日本選手権大会に出る素養がある。遅いのが何だと言うのだ。そしていのりからも心の叫びが出て来る。何も出来ないと言われる自分だけどスケートだけは他の子より出来る。やらせて欲しい!
参考資料

こうしていのりはスケートを始める事が出来て、司はコーチの仕事に就く事になった。
この作品、タイトルが「メダリスト」なので少女をスポ根で鍛える超有名コーチの話かと勝手に想像していたが、ハンデを乗り越える話みたいなので良い。そしていのりが可愛い。

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