悪役令嬢転生おじさん・第1話
悪役令嬢ジャンルだと思うが、とうとう転生する元のキャラが52歳のおっさん公務員が選ばれたぞ。転生先が乙女ゲームの悪役令嬢。しかし52歳のおっさ屯田林憲三郎んが乙女ゲームを知ってるのは何故かと思ったら、現世ではちゃんと家庭を持っていて娘が乙女ゲームにはまっていたのでその内容に詳しくなっていた。娘との会話は大事だね。
Wikipediaを見たら「日々の仕事とオタク趣味を両立し、自分同様にオタクな妻・娘との関係良好な家庭を築く充実した人生を送っていた」とあるのだ。ああそれで娘のゲームの事も詳しいのか。ただ、充実した人生からの転生は気の毒(ここでWikipediaを見てネタバレを喰らう....)。
ともかく、妻子ありのおっさんが悪役公爵令嬢のグレイス・オーヴェルヌに転生し、そしてオタク趣味から自分の役割をちゃんと心得て主人公や周囲に対しても作中の悪役令嬢っぽく振る舞おうとする。身のこなしなどは身体に身についたグレイスの記憶が自動的に「優雅変換(エレガントチート)」してくれる。
一方で中身が妻子持ちおっさんなのでついつい親目線で行動するが、それがゲームの本来のヒロインのアンナ・ドールに尊敬されてしまう結果となった。何かあるたびにアンナは「さすグレ」とグレイス憧れフラグが立ちまくる。
バイキング形式の食事など貴族の子息から見たらあり得ないと思われたが、これが魔法学園の規則と聞いてグレイス=憲三郎は慣れたバイキング形式の食事を優雅変換で見事にこなして、他のそこら辺の貴族令嬢がグレイス様がやった事ならと真似される。
悪役令嬢の筈だったが、周囲に良い影響を及ぼし始め、攻略対象の男子生徒、就中第一王子のヴィルジール・ヴィエルジは最優秀で入学したアンナと一緒にグレイスも生徒会に勧誘しようと思うのだった。
悪役令嬢モノでも色恋沙汰を今のところ完全に排してギャグに全フリしてるのは好感が持てる。