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サラリーマンが異世界に行ったら四天王になった話・第4話

魔王様からお呼び出しです。ウチムラまたも社畜反応。
今回の要件とは何か。それは魔王軍での魔人と亜人の関係をどう見てるか。ウチムラが見た所両者には格差がある。魔人は魔法を使え、亜人は使えないからだ。魔王としてはこの格差を解消したいみたいだ。だから誰でも魔法が使える方法を考えよと。

いやいや、ウチムラは基本的人権のある現代社会から召喚されたので「格差を無くせ」に何の抵抗も無いかもしれない。しかし、社会レベルが現代社会と同じには見えないこの異世界だと、その垣根を取り払うのは階級が上と思っている魔人からとてつもない抵抗が本当ならある筈で、魔王はそれを先ず何とかしなくてはならない。

魔王はその方法を考える為に魔鉱石を使えと授けた。そしてその相談相手にはシルフィードを頼れと言うのだ。

魔鉱石には魔力が貯められている。ではそれをうまく使うにはどうしたら良いのか。オルルも魔鉱石の魔力がちゃんと使えれば魔法が使えるだろうと言う。但しそれを使う技術が必要だ。あれ?だったら使い方を習うだけでは?

ともあれその相談にはシルフィードを訪ねなければならない。しかし出て来たのはベリンダ。シルフィードは居ないと言う。門前払いされそうだったがウチムラが足をねじ込んで粘った。仕方ないのでベリンダはウチムラを中に入れたが、それを見ていたのがウルマンダー。ウチムラが女と部屋の中に。
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中に入ってからウチムラはベリンダに向けてあなたは本当はシルフィードでしょうと言う。ベリンダが否定してもウチムラは根拠をあげた。肉体を完全な物にしてる魔人がメガネを使うのはおかしい。だからそれは変装の為のものだ。それからベリンダと言う名前は魔王軍の組織図には無かった。とどめは魔王がシルフィードは変装して仕事してると言っていたと。それだけ揃ったらベリンダ=シルフィードも認めざるを得ないが、それにしても肉体を完璧にしてる魔人が変装だからと言ってメガネをかける発想が出るか?最悪メガネの存在すら知らないのでは。

シルフィードが正体を認めたので話を聞いてやると言うので、ウチムラは魔王から命じられた魔鉱石を使った魔法を発動させる装置を作りたいと言うが、そんなの嫌だと断られた。ただ、ここでうっかりもうある物を作るのなどと言ってしまったから明かさなければならなくなる。実はもう出来ていたのだ。魔鉱石を仕組んであり、魔導概念が大量に編み込まれていて、使いたい魔法が発動出来る。

だから作りたいなら作れば良い。但し一個作るのに1000万Gかかるけどな。
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驚いたウチムラだがこれの解決策は思いついた。多機能にしたから高い。単機能に絞ったら良いのでは?

おもしろいと言うシルフィード、これから徹夜で作ってみよう。おまえも付き合え海外の駐在員ウチムラ。夜なべして完成。魔導装置ローズマリン。ただウルマンダーからしたら女と一緒にお泊りとは何事かと思う。なので扉のロックが開いた瞬間飛び込んで来た。ただこの時にはシルフィードは既にいつものシルフィード。女とお泊りではなかったのか。

そこにリリムとオルルが駆け込んで来る。緊急事態です。アシアトドリが大量発生して村を襲っている。凶暴な走鳥類の魔物。これは新しい魔導装置が実験できる良い機会ではないか。

ローズマリンを握ったら妙な音がした。これは起動音。てっきり装置から炎が出るのかと思ったら持ってる反対側の手に出て来るんだ。大量に襲って来るアシアトドリ目掛けてファイアーボールを撃つけど全然間に合わない。ローズマリンにはヒビが入るし。ただこの時に気が付いた。ローズマリンの再起動の時の音でアシアトドリが怯えた。この場はそれで何とかなったが。
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助けた亜人の村でシルフィードは思い出していた。魔人の商人の家に生まれたが理由があって家を出た。だが行倒れてしまってそれを助けてくれたのが亜人だった。爾来シルフィードは亜人の力になりたいと思っていた。

ここで二つあった目的の片方に重点が移る。魔王様からの命令はもう出来ていた、一応。なのでアシアトドリ撃退の方に目的が移る。そこでウチムラはローズマリンをあと10個作ってくれと頼む。

翌日アシアトドリが来る方向にローズマリンを仕掛けておいて起動させる。これでアシアトドリが怯えて逃亡。起動だけなら魔鉱石に負荷がかからない。他の害獣にも使えた。と言う事で、魔王様の別々の指示は達成出来た。

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