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花は咲く、修羅の如く・第1話

タイトルに修羅とあるので異世界とか昔の殺伐として時代とか、そんな内容かと全く事前知識無しで見始めたが、全然違う。修羅ってのはそう言う事なのか。

チラと出た背景から離島の学校の話かなと思ったが、でも離島の学校にあんなに若い子が居るのか?とも思った。

春山花奈は子供の頃に天才子役の朗読劇を見て感動し、自分もそう言う朗読がしたいと普段から本を朗読していた。それを島の人にみかけられて、島の子供への読み聞かせの場を用意されて花奈は今日も子供達に朗読をしていた。

そこに本土(?)のすももが丘高校放送部の薄頼瑞希が放送ネタを探しに島にやって来ていて、花奈の朗読を聞いてこの子が欲しいと思う。聞いてみたらこの春からすももが丘高校に入学すると言うではないか。是非とも放送部に入ってくれ。

そう言われても花奈はうんとは言えない。大前提として花奈はこの島から学校に通う。後で「スクールボート」と言う名前の船が出て来るが、通学の為に運航している船の時間は戻りが17時なのだ。だから部活は出来ない。

え?私は学生時代は常に帰宅部だったから授業が終わったら速攻で帰っていて、確か15時台には終わっていたけど。17時ったらそこから1時間以上あるじゃん。17時ったらもう夕方でどのみち帰宅しなくちゃならない時間じゃない。部活って何時迄やるんだ。

そしてもう一つの理由。それは花奈は自分がこうでなくちゃいけないと言う型から踏み出せない子だったのだ。

入学式の日、母と一緒に学校へ行ったらあの放送部から勧誘チラシをもらう。そして昼休みに校長が推薦した「道程」の朗読が放送部の朗読で行われ、それに気持ちは揺らぐものの、でも勧誘チラシを伏せる花奈だった。
参考資料

或日、花奈がスクールボートで帰宅の途につくと、その船に瑞希が乗っている。花奈の勧誘だと言うけどでも船便はこれが最終便。瑞希、帰れません。じゃあ港で野宿して、とはならず花奈は家に連れて行く。母理恵は瑞希を歓迎してくれる。と言うのも花奈が風呂のお湯の具合を見に行った時に瑞希に明かすのだ。あの子はこの島で一番の年長で、そのせいでずっと年長として足を踏み出す事が出来ない子だった。だから学校で花奈をもっと自由にさせたい。

瑞希がお泊りして翌朝、雨が降ってる中、花奈は傘もささずに海に向かって朗読する。
その凄まじい事。これが修羅か。
瑞希はやはり絶対花奈を放送部に入れなくてはと思った。でも船の便はどうするの?実は瑞希は来る時の船で事前に船頭さんにスクールボートの船便を17時から19時に遅らせるのを頼んであったのだ。船頭さんも花奈の為ならと快く引き受けてくれていた。

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