花は咲く、修羅の如く・第2話
花奈は瑞希の強い勧誘で放送部に入った。オリエンテーションに出てみたら一年生の新入部員が他に三人居た。そして先輩は瑞希を入れて三人。放送部は去年出来たばかりだと言う。あれ?そうなの?大抵の学校は昔からあるものだけど。半世紀以上前に中高生だった私の時代ですらあったよ。
新入生の残り三人のうち、二人は中学校での放送部経験者だった。
女子の一人は夏江杏、第三中学校出身。
男子の一人は冬賀萩大、第二中学校出身。
この二人がいがみ合う。どうも第二と第三は顧問レベルで対立して争っていたみたいだ。
そしてもう一人の男子は秋山松雪(第二中学校)で、新入生代表をやってる時の声を見込んで瑞希が勧誘したのだそうだ。夏江と冬賀がいがみ合うのをまあまあとなだめる役。
では経験者と未経験者でペアを組んで地獄のオリエンテーションを開始しよう。
地獄?
何故地獄なのかと言うと、先輩の箱山瀬太郎が人前で喋るのが嫌で、なのに相手の他者紹介をするとか地獄だと言うので地獄と付いてるらしい。いや、この後もそうだが箱山は何故放送部に入った?いづれ事情が語られると思うけど。
花奈は冬賀と組んだ。この冬賀が遠慮なくズケズケと言うヤツだった。他者紹介の時間1分30秒かららしたらこの紙一枚か、アナ朗関係なく1秒間で5文字が基本だ。そんな事もわからないのかって、いや未経験者にそれを求めるな。
放送部の個人発表はアナウンサー部門と朗読部門があるのだそうだ。ここでもう競技部活前提の話になってる。多分花奈は入部した時点では楽しくやればと言う気持ちしか持ってない筈。
冬賀は花奈の他者紹介をするにあたって何が出来るのかと聞いて来た。いきなり言われても困る。冬賀自身としては、効果音作成が得意なのだそうだ。と言う事で冬賀が作った効果音を聞かせてくれるが、え?あの音だけでそんな場面が聞き取れるの?最初が歩いてる音で最後が鳥が飛んだ音としか分からなかった。
じゃあ次は春山がやってみろと言われて、花奈は朗読を、宮澤賢治を読んだ。
おや、冬賀が引き込まれたぞ。秋山も上手だったと思うが、夏江の反応がおかしい。
あ、ここでやっと気が付いた。
春山・夏江・秋山・冬賀、って春夏秋冬一年生かい。
他者紹介が進むが、ここで秋山が夏江の紹介をした時に実は重要なポイントが語られた。夏江は二年の時は朗読部門だったが三年でアナウンサー部門に転向。それで全国大会に出られた。
その夏江、アナウンサー部門らしい文体で他者紹介を始めるものの、花奈には朗読を聞いてる印象が漂う。
そして放送部の部室へ。放送室、新しい校舎でちゃんと作られたのででかい。広いスタジオまである。誰がこんな予算付けたんだ。
Nコンは6月なので一年生はアナウンサー部門か朗読部門かどちらに出るか決めておいてと言うが、冬賀は出ないと言う。しかしここで意外な所からそれは駄目だと強制が入った。あの箱山が人前で喋りたくないのに昨年瑞希に強制的に出された。自分が出されておまえが出ないとか許せないと。
ここでまた夏江の件。瑞希が三年からアナウンサー部門になったと言う事は、そっちが好きなのかと問われてそんな事聞くなみたいな反応を示した。好きとかそう言う問題ではない。どちらに特性があるのかで選んだと。
発声練習の後は滑舌練習。北原白秋の「五十音」を二人で読み合ってみろと言う。そんなものがあるのか。花奈は今度は夏江とペアになった。夏江が読みだしたら地声と読む時の声が違うと気づく。声優さんで知ってた。
でも夏江曰く、声質はもう決まってる。結果を出すなら自分の声質でやる事を決めるのだと言う。ここでもまた競技放送部来たな。私は学生時代に部活をほとんどやらなかったので部活が放送部ですら競技に熱を入れるとは思わなかった。いや、確かにコンクールあるし、学校としては成果を求めるのだろうけど。競技部活は馴染めないなあ。
夏江が花奈に負け犬のセリフだと言うと、冬賀が「だから第二はキツイ」と批判したが、これでやっと気が付いた。作中で夏江が第二、冬賀が第三ってなってるよね。でもWikipediaでは逆でここまでWikipediaを参考にして書いてた。Wikipedia間違ってる?公式サイト見ても夏江と冬賀の出身校書いてない。
花奈と夏江がギクシャクしてるので整井は交互台本の練習してみてと指示した。題材は「銀河鉄道の夜」。
夏江がAで始め、そして花奈がBを語りだすと今度は夏江が花奈の朗読の世界に引きずり込まれる。そして夏江がすっかり狼狽する。
序盤は夏江が話を動かすキャラか。秋山見て「好き」とか言うし。
と思った所に関西弁(京都弁?)の怪しい教師が入って来るし。